鏡よ、鏡 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519532

感想・レビュー・書評

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  • 飛鳥井さん 久々の文庫新刊。
    ずっと待ってました。

    構成が効果的でした。

    誰の言葉か明示されたパートと
    どちらの言葉かは最後の方まで
    わからないパート。

    得体の知れない不穏な感じが
    常につきまとう展開は
    裏表のような彼女たちの背負う
    業…呪縛によるものでしょうか。

    2人は真逆なのに同じ。
    第三者である読者にはわかる。

    溶け合えない存在だけれども
    互いにとって
    互いは必要欠くべからざる存在だった。

    悲しい結末のようでしたが
    爽快さを胸に残してくれました。

    それから。

    男の私は化粧を全否定していましたが
    その見方の一方的過ぎることを
    悟らせていただきました。

    女性が美しくあろうとすることの
    重大さを これからは敬意を持って
    心に刻んだまま 日々出会う女性に
    接したいと思います。

著者プロフィール

1979年生まれ、愛知県出身。2005年 『はるがいったら』 で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。11年に上梓した 『タイニー・タイニー・ハッピー』 がベストセラーとなり注目を集めた。他の著書に 『君は素知らぬ顔で』(祥伝社文庫) 『女の子は、明日も。』 『砂に泳ぐ彼女』 など多数。

「2021年 『そのバケツでは水がくめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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