氷の秒針 (双葉文庫)

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著者 : 大門剛明
  • 双葉社 (2016年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575519549

氷の秒針 (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大門剛明『氷の秒針』双葉文庫。時効廃止の法改正をテーマに、事件に翻弄される遺族たちの生き様を描いた社会派ミステリー。冒頭から最後まで二転三転の展開と遺族たちの揺れ動く心情が描かれ、一気読みした。時効廃止の法改正により、発生時期の数ヶ月の差で線引きされてしまう二つの凶悪殺人事件。時効成立となったのは一家惨殺事件、時効撤廃となったのは、その数ヶ月後に起きた若妻殺害事件。あろうことか一家惨殺事件の犯人は時効成立後に自首するが、数日後に何者かに殺害される。この殺人事件の犯人と疑われたのは一家惨殺事件の生き残りの小岩井薫だった。一方、若妻殺害事件の遺族である原村俊介は犯人と目される百瀬拓一を追い込んでいくが…予想外の展開と衝撃の真実。最後に見せてくれたのは…

  • 殺人事件の被害者遺族にとって、加害者は絶対に許せない存在だろう。その身になってみなければ想像もつかない。
    しかも、時効制度のあるころは、その壁に耐えがたい無力感を味わっていたことだろう。
    現在は、時効が廃止され、生きている限り加害者を追いつめる。けれども被害者遺族にとっては、時は解決せず、何の癒しにも慣れない。まさに「氷の秒針」。
    加害者もその行為から一生逃げ出せない現在、時効後に名乗り出た犯人が殺されるという事件と、時効前に犯人が名乗り出る二つの事件を中心に、その被害者遺族をめぐる社会はミステリー。
    二転三転の劇的な展開のあと、最後の救いに読者も癒される。

  • 被害者遺族と犯人が関わりあってしまうことから更に被害が生まれるのは読んでいてもどかしいし辛かった。
    特に百瀬は最後まで被害者遺族の俊介を苦しめることに反省も何もしてなかったんだなあと思うとなんとも……。

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