海色の壜 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575520248

感想・レビュー・書評

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  • 三省堂に行った際、三省堂限定配布のショートショート小冊子がもらえるとあったので購入。
    これが面白い!ショートショートだけど、ハズレがない!
    私は特に「蜜」と「砂童子」が好き。
    「蜜」は人の不幸に集まって蜜を作り出すミツバチの話。不幸であればあるほど、美味しい蜜になる…。「人の不幸は蜜の味」って言うが、うまい!ブラックで好きだ!
    「砂童子」は座敷童的な、幸運を呼ぶ見えない子どもの話。終わり方がまぁ可愛い!なんかキュ〜ッとした。
    そして三省堂限定小冊子の「マリンキュア」が良かった!塗ると爪が海になる、不思議なマニキュアの話。まさかのオチに笑った。

  • 歯切れ良い超短編集
    星新一の~ とか言われてたけど、
    この作者色が出てきた気がする。

  • たまにショートショートを読みたくなる、で、手に取った1冊。
    王道のショートショート、きっちり心を揺さぶったり安定させたり、5分間できっちり仕事をしてくれる。

    聞けば、江坂遊が認めたショートショート作家との事。ってことは星新一の孫弟子やん!
    そういえば、収録されている1作に「ノックの音がした」で始まる作品があり、その一文でオールドファンは本を持つ手が震えたよ。

    「壁画の人」「密」「ふぐの恩返し」が好みかな。「海酒」は又吉直樹氏が短編映画化してるそうで、機会があれば観てみたい。

  • ポスト星新一なのかと思って最近読んでいる人。実際は星新一よりもファンタジーな感じ。でも日常にこんなファンタジー潜んでたら面白いだろうな、と思う。描写がうまいからか、さらーっと読めるしイメージが膨らむ。賞にも選ばれた「海酒」がとても好き。単行本を読んだけれど、それを元に目次とか作られてるんだなあ。素敵な装丁です。他に個人的に好きなのは「蜜」「壁画の人々(この話は星新一っぽいかも)」あたりかな。

  • 途中で断念。。

    星新一とどうしても比較しちゃって、読み進められなかった。
    最初のフグの話はめちゃくちゃ面白かったんだけどな~。

  • ショートショート。
    面白い作品もちらほら。ただ生粋の星新一育ちなので。

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著者プロフィール

(著者プロフィール)
田丸雅智(たまる まさとも)

1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。
2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。
12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。
「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。
坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、
現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。
書き方講座の内容は、2020年度から小学四年生の国語教科書(教育出版)に採用。
2021年度からは中学一年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。
17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。
著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。
メディア出演に情熱大陸、SWITCHインタビュー達人達など多数。

「2023年 『憂鬱探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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