万両ノ雪 ─ 居眠り磐音江戸双紙 23 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-23 居眠り磐音江戸双紙)
- 双葉社 (2007年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575662924
作品紹介・あらすじ
師走の喧騒が江戸に漂う頃、筑前若松を発った坂崎磐音とおこんは帰府の途次にあった。一方、南町奉行所年番方与力の笹塚孫一は、厄介な事態に直面していた。六年前、笹塚が捕縛した男が島抜けし、江戸に向かったというのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十三弾。
感想・レビュー・書評
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2023年1月22日
ずっと磐音が出て来ないので、食傷気味。
でも、そうだったのね。
そして千両箱の在り方も推理する。
やはり頼りになる。
磐音の友達としてありえない人と交流ができた品川さんは椎葉さんの父親にも認めてもらい、結婚できる。
なんとも幸せなめぐり合わせ。
とはいえ、どことなく筆致が鈍っていて…
あとがきを読んで、納得。体調万全ではなかったのね。
それでもワクワク読ませてしまうからすごい。次巻にすぐ手を伸ばします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
南町奉行所の因縁の相手の逮捕劇に突然現れた磐音とおこん。途中からなんとなくそんな気がしました。
これに匹敵する今回の目玉は品川柳次郎の世継ぎでした。特別な才能は無いものの、その実直な性格からいつの間にか磐音の知り合いである大物たちからも信頼されていたのですね。とても良い話でした。
肝心の磐音はついに佐々木家の養子になり、あとは正式な祝言をあげるのみです。 -
師走の喧騒が江戸に漂う頃、筑前若松を発った坂崎磐音とおこんは帰府の途次にあった。一方、南町奉行所年番方与力の笹塚孫一は、厄介な事態に直面していた。六年前、笹塚が捕縛した男が島抜けし、江戸に向かったというのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十三弾。
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物語は、南町の切れ者同心、笹塚がかつて自白させきれずに遠島にしてしまった罪人に思いを馳せる場面からはじまる。
主役の凄腕剣士の浪人・磐音は旅の空で、前巻に続き、江戸の留守を守るわき役たちにスポットを当てた物語になっている。
オールマイティーのジョーカーのような磐音がない手札で活躍する笹塚や品川を応援する気持ちで読み進め、結局のところ真打登場でいいところは全部磐音が持って行ってしまうのだけれど、キャラクターが立っているのがこのシリーズの面白いところだな、としみじみ思う。
巻末に珍しくあとがきがついており、著者が、嘘だとわかってもいいから楽しく読めるものを、という気持ちで書いているのだと知り、なんだか気持ちが明るくなる。
重厚なドラマとか、人間の闇とかを描くだけが良い作品っていうわけではない。
手軽で、ちょっと都合がよかったりもするけれど、安心して楽しく読める、そういう時代小説だ。 -
2020.04.08読了
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今までとは少し趣が変わって、磐音不在時の笹塚主役の物語。品川も活躍で。
後半は磐音とおこんも江戸に戻り、基本おめでたいことが続く。
にしても、さすがに気がついたわ、夫婦の関所破りの招待笑
2019.11.13
167 -
今巻は、これまでとは少し趣の違う、南町年番与力笹塚さんの昔語りで始まります。
6年越しの事件を解決するのに、やっぱりというかなんというか。
磐音が絡んでくるのですね。
とにもかくにも、6年越しの事件は無事に収束し、
今津屋にも跡取りが生まれ、
佐々木道場の後継ぎも話が進み、
もちろん、品川家の存続もあり。
様々なめでたいことが重なるお正月でした。 -
最終巻で
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2018/4/24