侘助ノ白 ─ 居眠り磐音江戸双紙 30 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 562
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575663877

作品紹介・あらすじ

餅搗きの音が江戸の年の瀬を彩る頃、佐々木磐音、おこんらは神保小路の尚武館道場で穏やかな日々を送っていた。一方、土佐藩近習目付重富百太郎、利次郎父子は高知に辿り着くが、国許に帰着早々、思わぬ危難に見舞われ…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第三十弾。

感想・レビュー・書評

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  • 父親と一緒に土佐に帰った利次郎と、江戸にいる磐音さんの話が交互に。

  • 土佐に父と同行したでぶ軍鶏が直面したのは、かつての関前藩と同じような藩の貧困と一部の幕閣と商人の癒着問題。師匠の磐音には及ばないものの、利次郎も父の期待を遥かに上回る活躍をしました。
    一方、江戸では小田平助という新キャラが登場して早々にレギュラーの座を射止めそうな活躍ぶり。まさか田沼派の手先ではないことを祈りたい。
    もう1人注目すべきは霧子。若手の住み込み門弟と女衆、さらには隠密働きと一人三役の奮闘に加えて、よく気がつくし女性としての可愛らしい一面も覗かせるなど、将来性抜群でおこんさんに続くヒロイン候補です。

  • 土佐に帰郷した重富親子が藩の改革を巡る騒動に巻き込まれ、江戸では道場に新たに食客が登場。
    土佐と江戸の物語が並んで進みました。
    道場に住み込むことになった槍折れ術の達人小田平助が言葉遣いも佇まいも良い味で今後の登場が楽しみです。
    それにしてもおこんが十年分の給金から少しずつ貯めた二十一両二分を運用して七十四両三分一朱に殖やす今津屋の手腕の素晴らしいこと。
    読む側の現実を思うと羨ましい限りです。

  • 居眠り磐音シリーズ、30作目にあたる。

    父親に付き添って、足を踏み入れたことがなかった『故郷』土佐藩へと旅立った利次郎と、江戸の佐々木道場を護る居眠り剣法の達人磐音の日々を描いている。

    土佐藩では、一部の商人と癒着して私腹を肥やそうとする輩が蔓延っており、なんともきな臭い雰囲気。
    そんな中をでぶ軍鶏と呼ばれていた利次郎の成長と活躍が楽しい一冊だった。

  • 2020.04.24読了

  • 奇しくもこちらも年明けの物語。ナイスタイミング。

    利次郎の訪れた高知を舞台にした物語が並行でかたられ、新鮮なところがありました。

    2020.1.2
    2

  • 土佐(国許)へ父親と向かった利次郎の成長譚。
    タイトルの雰囲気と良く合っていると思う。

    江戸にいてはわからない地方色に出会い、利次郎は、一回りも二回りも大きくなったよう。
    住み込み門弟たちの驚く顔が今から楽しみです。

    土佐は上士と下士の身分の差がとても濃厚だということや、はりまや橋があんなに小さいとも(もちろんわたしが見たのは戦後などで再検されたものだろうけれど)知っていたものの、やはり知っていることを本の中で出会うと嬉しくなりますね。

    利次郎は、ミニ磐音みたいだなぁ。

  • 最終巻で

  • 物語は大藩土佐に展開。話は史実に沿ったものなのか?
    一度調べたくなりましか。

  • 重富利二郎親子が主役の外伝的な話かと思えば、新レギュラーをまた増やすし。(^^;
    すっかり「磐音サーガ」って感じですね。
    槍とか珍しかったかも。
    しかし、弟子まで強くなってくとねぇ。(^^;
    そろそろ店じまいの方向に持っていった方が良いのかも。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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