夢芝居-知らぬが半兵衛手控帖(20) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575666106

作品紹介・あらすじ

神田明神の境内で野菜売りをしていた百姓が、大身旗本の倅白崎紀一郎に無礼打ちにされた。南町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛は、紀一郎の高慢で冷酷な所業を糾弾すべく、町方が手出しできない旗本白崎家の周辺を探りはじめるが…。「世の中には私たちが知らん顔をした方がいいことがある」と嘯く、半兵衛が最後に下した決断とは!?シリーズ最終巻。書き下ろし長編時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 藤井邦夫 著 「夢芝居」、知らぬが半兵衛手控帖シリーズ№20、最終巻、2013.5発行、昔馴染、女誑し、幽霊花、夢芝居の4話。岡っ引の本湊の半次、役者崩れの鶴次郎を伴って、北町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛が裁きます。田宮流抜刀術。鶴次郎が最期を迎える夢芝居、著者には迷った末の辛い判断だったそうです。いつの日か続編を書くとしたら、鶴次郎を彷彿とさせる新しい手先が登場するに違いないし、半兵衛も相変わらず知らん顔をするのだろう とあとがきにあります。

  • 20160524 いよいよこの日が来た。鶴次郎の死と半兵衛の十手返し。最後の方は涙が止まらなかった。でも、久蔵が最後にしめたのは嬉しかった。

  • こうなるのか!
    まさかの展開で半兵衛が・・・
    読者としては知らん顔できないな

  • 最初の「姿見橋」から20冊目の本になる。
    北町奉行臨時廻り同心 白縫半兵衛の「世の中には、知らん顔をした方が良いことがある」と言う言葉で、主人公が見せる人情裁きに、どっぷりとはまり込んだ本のシリーズである。

    今回のこの本は、「昔馴染み」 「女誑し」 「幽霊花」 「夢芝居」の4編からなるが、最後の「夢芝居」で、おちよという娘を護って、切られた鶴次郎が、死んでしまう。
    切った相手は、直参旗本 白崎紀一郎である。
    いつもの知らぬが半兵衛も、旗本相手では、通常の町奉行の支配とは違って、裁きを受けさせることが出来ない。
    半兵衛は、お役御免をして、与力秋山久蔵に、立会人を頼み
    、白崎と果たし合いをする。
    その結果、鶴次郎のかたきを討って、淡路坂を下って行くのである。

    さてさて、、、、これで、このシリーズは、終わってしまうのであろうか?

    一区切りは、この7年の20冊で、終わったけれど、今度は、また違った役職を得て、知らぬが半兵衛、復活して欲しいものです。

  • 半兵衛さんシリーズ終了。
    また是非半兵衛さんには会いたいなぁ

  • 昔馴染、女たらし、幽霊花、夢芝居の4話。このシリーズの終わりで、
    藤井さんのお話しの登場人物の中で結構好きだった鶴次郎とお別れの巻。半兵衛さんや半次は他のお話しに出てきてもらいたい。

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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