春の剣客-大富豪同心(13) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575666298

作品紹介・あらすじ

隠密廻りを解かれた後も、相も変わらぬ放蕩ぶりを貫く八巻卯之吉のもとに、大名の家中を名乗る美少年侍が現れた。卯之吉を江戸一番の辣腕同心と勘違いし、内密に仇討ち相手を探してほしいと頼みこむ姿には深い事情がある様子。まるでお門違いの依頼だったが、卯之吉はゆるりと受けてしまう。しかしそれは、花の吉原をも巻き込む大騒動の始まりだった。絶好調シリーズ第十三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 13作目だが、久々に秀逸の出来。今回のある意味主役の竹本がええわ。すごく魅力的なキャラクターに仕上がってる。あと、久々かな?弥五さんの活躍(?)も嬉しい

  • これ、かなりおもしろかった。
    大富豪同心のなかでも、すこぶる良い出来映え。
    主な人物は出てきたし、今回の準主役の竹本新五郎が非常に魅力的。
    これまで登場した剣客のなかで一番強そう。
    なのに人生に膿み、思い悩んで死まで考える。
    さらにちょっとしたことで世界観を変えるのもとても上手い。
    ああ面白かった~

  • う~ん…だんだん卯之さんが脇役になったというか、最後にちょっと出てきて事件解決みたいなパターンばっかりになってきたな。また、前みたいに斬り合いの最中に白眼むいて気絶してくれないかな。
    最後はいい終り方でした。

  • 竹本のまっすぐさが素晴らしくも切なさが残る。
    浪人となった経緯も。
    これからは、少しは心穏やかに過ごせますように。

  • 最後の収め方がきれいだった。
    読後感が良かった。

  • 八巻様の正体、なかなかバレないものですね。

  • ドタバタな感じ。このシリーズははじめて読んだからかなかなか入り込めなかった。登場人物の人となりを理解するのにちょっと時間がかかった。

  • 大富豪同心シリーズ、13作目。

    卯之吉のもとに、裏事情のある仇討ち探しの依頼が舞い込む。

    安定した面白さ。ちょっと間延びしてきたかなぁと思っていたこのシリーズだが、ここ2、3作でまたグイグイ盛り返してきた感じ。辣腕同心八巻と立ち合いをすることで、剣客としての己の居場所を求めようとした浪人の鬱屈した心を、放蕩若旦那の卯之吉が解きほぐす様が良い。最後の決着の仕方も見事。今後も楽しみなシリーズ。

  • 卯之吉が江戸一番の辣腕同心であると思い込み、内密に仇討ち相手を捜してほしいと頼み込んできた侍。
    一方では剣の腕は一流だが処世術がないため浪人としてくすぶっている男が、卯之吉と立ち合って死のうと思いつめてつけ狙う…
    今回の見どころは不器用な浪人竹本。剣の道を極めながら空しさと屈折した矜持を抱く彼が、卯之吉と関わることで変わってゆく過程が微笑ましい。
    ところで冒頭の老中のエピソードは今後の伏線なのだろうか…

  • 大富豪同心シリーズ13作目。ここまで来るとパターン化されてて先が読めるんですが、
    脱力系の卯之吉が妙に味があって次も読みたくなるんです。


    今回のゲスト出演者は浪人です。
    それも相当不景気な浪人です。
    ニュースではいろいろ良さげに報道されてきてますが、
    実際にはまだまだ不景気な現実を生きる者として身に詰まされたりして。
    逆に卯之吉の散財っぷりで癒されました。
    あまりの馬鹿馬鹿しさがいっそ清々しいくらいです。


    卯之吉の剣豪だという名声を陰で支える美鈴様と水谷様ですが、
    今回はちょっと危なかった。
    件の浪人がやたら強くて、同心八巻の化けの皮がとうとう剥がれるかと。
    まあね。
    そこはあの卯之吉ですから。
    何とかなったよ。
    要領が良いんだか、何なんだか・・・。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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