ぼくは麻理のなか(9) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575848564

感想・レビュー・書評

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  • 幼少期に祖母がつけた名前を祖母の死後に母親の意思で改名したことが原因で人格が壊れた、多重人格者の物語だった。ぼくがぼくを受け入るまで、麻里が麻里として、史子が史子として、ひとりの人格になっていった。麻里は幸せになってほしい。男性の漫画家が描いているとは思えないほどに、生理の描写にリアリティがあった。思わずドロドロとした血生臭さが香ってきた。史子のことを聞かれた麻里の母親の表情が豹変するシーンが悍ましく強烈だった。

  • 怒涛の回収の最終巻で、
    全てに納得させられるものの、
    やっぱりね、感は否めなかった。
    それでも押見修造作品は素晴らしい。

  • 色鉛筆タッチの表紙イラスト、水彩画タッチのカラー扉絵。どちらの麻理も美しきかな。そして寂しげ。

  • 小森の存在ってそーゆう事だったのか…9巻を通してやっと事実がわかった。多くを語られてスッキリするわけじゃないからこそ、読者が意味付けをする話だと思う。深いなあ

  • 最高だった。1〜9巻分の感想文を書いたら長くなったのでnoteのURLを置いておきます。
    https://note.com/rikkaring/n/nd4c74981befe

  • 流石の押見作品。最高でした。クラスでいまいちな女の子を描かせたら一番。一軍に近づきたくても近づけない心情、憧れ、妬み、依がとても魅力的でした。

  • あまりにも綺麗な結末……。抑圧と欲望をここまでエンタメに昇華できるのがスゴい。
    麻里の家族の問題がどうなったか直接は描かれていないのですが、ほんの1コマ、『写真』が部屋に立てられている様子が描かれるだけで何らかの変化は読み取れて、巧みだ。全ての歪みもその発露も、現実を受容するために必要な道のりであったと思え、少し泣く。

  • 作画が綺麗で手にとって、それから全巻一気読み。
    とにかく麻里ちゃんの見た目がかわいく、小森くんの見た目も中身もキモかった。終始そんな感じ。
    全体のストーリーの完成度は、あまり期待してはいけないかも。よくある、ちょいエロ青年マンガ。設定としてもクラスのマドンナと入れ替わるベタなもの。
    それでも、結局一気読みしてしまった。男子としてはいやでも妄想してしまう展開が結構あるのと、やはり、結末が気になってしまったので。。

  • 全巻読了しました。

    こういうことだったんですねー。

    だからと言って、結局麻里は何でそこまで小森に入れ込めたのか不思議ですよねぇ。日記読んだくらいでそこまで女子高生が小森を装えるもんなのかどうか。謎というか、共感が難しいというか……その辺はファンタジーなんだなぁ。
    小森も小森であんだけだらしない生活しながら日記だけは付けてるって、結構面白いキャラだねぇ。

    終わりに関してはもう、「……はぁ、そすか」って感じです。

  • 良く人を観察しているんだろうなあという描写、視点。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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