- Amazon.co.jp ・マンガ (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575930603
感想・レビュー・書評
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収録されているのはどれも読んだことのある作品ばかりだが、文庫で読んだだけのものもあり、つげ作品はやはり大判で読むほうが線などもはっきり見えていい。
で、本書には巻頭に高野慎三なる人物の解説、巻末に高野&坂育夫&田村治芳の三氏による鼎談が収録されているが、それぞれの人物のプロフがない(ググる気もない)ので、「この人たち、誰?」と思うだけだし、関係者らしいとはいえ「つげ好き」「つげファン」による話を読んでも面白くない。というか、そもそもつげ漫画の「作品論」には興味がないのだ。
これらのページに割いてある分、つげ作品をもう1、2作品収録してほしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もっきりやの症状、チヨジが印象にのこっている。
買われてきた少女が居酒屋をきりもりし、客に乳をさわらせながら赤い靴を買いたいと夢見る。その靴が彼女にとっての希望であり生きる意味なのだと思う。
リアリズムの宿も 貧しげでみすぼらしい風物には親しみを覚えるのだが生活の臭いにはあまり触れたくない 胸がいたむのがいやなのだ のところにとても共感する。できれば向き合いたくない生活や状況をこの漫画で垣間見ることができる。
どことなくえぐられ、不安にさせられるのは自分もふとこうなる人生を歩む可能性をはらんでいるからだとおもう。
リアリティを感じる。というと逆接っぽいけどこころがいたむからそうなのだろう -
旅がテーマの短編を集めた一冊。
「リアリズムの宿」と「李さん一家」の主・李さんが登場する「蟹」以外は
別の本で既読だった。
表題でもある奇異なタイトルは、
旅情を無視するかのような、うらぶれた、
生活臭芬々たる「リアルというにも程がある」宿の意で、
主人公(作者の分身らしき漫画家)は最初のうち、
経営者一家の貧しい暮らしぶりに軽い同情を覚えるのだが、
サービスもへったくれもない対応に段々腹が立ってくるというか、
呆れて物も言えなくなるというか(笑)
同様の体験がなくても容易に想像がついてイメージが膨らみ、
主人公を気の毒に思いつつ、ついプププと笑ってしまうのだった。 -
何故かしらなつかしいと感じる。
絶対的揺るぎない世界観を描く人だけれども、
それぞれ違った可笑しみがあるものですね。 -
鳥取などを舞台とした作品です。
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巻頭に見開きで旅イラストが何点かあります。A5版です。
水木先生ゆずりの細密なペン画を楽しむならA5版以上がいいね。
「李さん一家」や「蟹」など旅と直接関係ない短編もあり。
収録作品の内容はオーソドックス。 -
これを読むと1人旅に出たくなります。
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やっぱりこの漫画家は凄いんだなあ、と再確認。
映画化もされてるね。 -
旅に出たくなる
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2007.6.24掲載