『坊っちゃん』の時代(第3部) 【啄木日録】 かの蒼空に ―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス

  • 双葉社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575932812

感想・レビュー・書評

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  • 啄木がどうしようもない。身内だったらやりきれないだろう。金田一京助くんは人が良すぎる。
    きっと、保証人になった人が苦しんでも、申し訳ないと思わず、自省して死にたいとか勝手に悩んでたりするのだろう。
    社会不適合のように思うけど、沸き上がる詩の才能があるから文学のためには必要なのか?憎めない性格?童顔のおでこが憎らしくなる。

  • 石川啄木がとんでもないダメ男、クズであった……。
    お金がないのに、お金を借りると瞬く間にそれを使ってしまう……。

    「働けど働けどわが暮らし楽にならざり」って、そりゃそんなお金の使い方してたら楽にならんよ、てか働いてないし!と突っ込みたい。

  • 主人公・石川啄木の漫画的なダメさ/可愛らしさが印象的。借銭能力の高さもうなずける。第十章がとくに好き。
    漫画の中でも友人の金田一京助に向かい合う石川啄木が一番活き活きしている。

  • 森鴎外の
    個人と家との狭間で
    苦悩する第2部....
    を読んだ後だけに
    石川啄木のクズっぷりが
    キラリと輝く第3部

    円頓寺商店街本のさんぽみち内
    オヨヨ書林にて購入

  • マンガ

  • たぶん一番正確な啄木像だろうと思う。
    気が弱くてだらしがなく、周りの人間を裏切りながら逃げて、逃げた果てに辿り着いた東京。そこで過ごした1年数ヶ月の放浪時代を中心に描いている漫画だ。
    自分と重ね合わせざるを得ないような啄木の姿が、読み返す度に心を揺さ振る。名作中の名作。

  • 文学者くらいにしか認識のなかった石川啄木の人となりが知れる1巻。借金するわ、その金を浪費するわ、そんな生活が祟って最期は栄養失調でなくなるわで、駄目人間ぷりが半端なく、イメージが一変してしまいました。

  • 借金王石川啄木がテーマ。青年の性の悩みを一身に集めたような(実際そうであった)啄木を、「日記」を読み解いてコミックのストーリーに仕立てた腕前と、「明治」に対する並々ならぬ心酔は関川の真骨頂か。前作の反省かこの第三巻は出来がいい。

  • かの石川啄木の青年期を中心に描く『坊ちゃん』の時代シリーズの第三弾。
    啄木という人の半生を知るには勿論、読むだけでも面白い漫画だと思う。伝記物は伝記物として作られているものもあるが、そういった目的のものよりも楽しく読めるだろう。
    ただし、画がいまいち冴えない。

  • 石川啄木をテーマに描かれている。これもまた良書。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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