『坊っちゃん』の時代(第3部) 【啄木日録】 かの蒼空に ―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス
- 双葉社 (1992年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575932812
感想・レビュー・書評
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啄木がどうしようもない。身内だったらやりきれないだろう。金田一京助くんは人が良すぎる。
きっと、保証人になった人が苦しんでも、申し訳ないと思わず、自省して死にたいとか勝手に悩んでたりするのだろう。
社会不適合のように思うけど、沸き上がる詩の才能があるから文学のためには必要なのか?憎めない性格?童顔のおでこが憎らしくなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公・石川啄木の漫画的なダメさ/可愛らしさが印象的。借銭能力の高さもうなずける。第十章がとくに好き。
漫画の中でも友人の金田一京助に向かい合う石川啄木が一番活き活きしている。 -
森鴎外の
個人と家との狭間で
苦悩する第2部....
を読んだ後だけに
石川啄木のクズっぷりが
キラリと輝く第3部
円頓寺商店街本のさんぽみち内
オヨヨ書林にて購入 -
マンガ
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たぶん一番正確な啄木像だろうと思う。
気が弱くてだらしがなく、周りの人間を裏切りながら逃げて、逃げた果てに辿り着いた東京。そこで過ごした1年数ヶ月の放浪時代を中心に描いている漫画だ。
自分と重ね合わせざるを得ないような啄木の姿が、読み返す度に心を揺さ振る。名作中の名作。 -
文学者くらいにしか認識のなかった石川啄木の人となりが知れる1巻。借金するわ、その金を浪費するわ、そんな生活が祟って最期は栄養失調でなくなるわで、駄目人間ぷりが半端なく、イメージが一変してしまいました。
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借金王石川啄木がテーマ。青年の性の悩みを一身に集めたような(実際そうであった)啄木を、「日記」を読み解いてコミックのストーリーに仕立てた腕前と、「明治」に対する並々ならぬ心酔は関川の真骨頂か。前作の反省かこの第三巻は出来がいい。
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かの石川啄木の青年期を中心に描く『坊ちゃん』の時代シリーズの第三弾。
啄木という人の半生を知るには勿論、読むだけでも面白い漫画だと思う。伝記物は伝記物として作られているものもあるが、そういった目的のものよりも楽しく読めるだろう。
ただし、画がいまいち冴えない。 -
石川啄木をテーマに描かれている。これもまた良書。