映画館で逢いましょう (シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
3.30
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本棚登録 : 111
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576032122

感想・レビュー・書評

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  • 「ラブ、エトセトラ」シリーズに出てくるモデル、島広矢の兄・龍之介の勤める映画配給会社「エルシノア」の話。といっても、主役は龍之介ではない(ーー;)映画業界や印刷業界の話が上手く入っていていい。やはり、リーマンBLは職業の様子をしっかり描きつつ、登場人物を描いていくのがグー。

  • これ、好き!!映画配給会社の社長と社員の話。
    けっして激しい感情だったり、濃いエロはないけど、職業小説ってくらい話が業界にこだわって書いてあった、話だけでも面白かった!!

    これは正直好き苦手がわかれるかも。
    あまりBL色強くない気がするし、エロは最後に少しだけ、いちゃいちゃや恋愛モードな感じが薄いから、そういうの求める人には合わないのかも。

    私的にはすごく良かった!
    恋愛部分はちょっとあやふやな感じだったりあまりBL感はなかったけど、読み込める話の内容に満足!!

  • あまり大きな盛り上がりはないが登場人物が皆個性的。

  • 社長×中途新入社員。穏やかで柔らかで温かなストーリー。特に大きなトラブルや頭を抱えたくなるような苦悩、めくるめく官能のエロは存在しないが、その分安心して読める。あえて悪く言えば、可もなく不可もないような作品。

  • 「映画のクレジットロールを見ると、反射的に涙がでてくる」というくせを持った男・國重周。
    周は、大手印刷会社を辞め、仕事を探している最中。
    ところが、周が採用されることになったのは、中小の映画配給会社。
    周は、映画にも俳優にもまったく興味はなかったけれど、不思議と居心地の悪さは感じなかった。
    映画配給会社「エルシノア」に社長は、凄腕宣伝マンとして有名な神尾。
    その神尾は周の奇妙なクセを知ってもバカにしたりはしなかった。
    けれど、その時に言われた「役に立つ」という一言に周は反発を覚えてしまう。
    それ以外にも、周はいちいち神尾の言動に一喜一憂してしまう。
    おまけに、神尾は実はバイでプレイボーイだと知り、ますます神尾のことを意識してしまう周は……

    という話でした。
    新たな人間関係に身を投じた周が仕事にも、人間関係にも振り回されながら魅力的な人たちに囲まれて頑張る話……でした。
    どちらかというと神尾は余裕で、周が一喜一憂しているのも周の気持ちもきっと手に取るようにわかっていて、そもそもがお坊っちゃまだったけれどその家をうとましく思っていた周とは経験値が全然違うので、周視点で物語が進んで行くのもあいまって、周が一人でぐるぐるしている感じでした。
    でもそんな恋愛要素よりも、一番は、映画配給会社のシステムだとか、他の魅力的な社員だとかに圧倒的なページが割かれていて、ラブラブになったには最後の本当にちょっとだけでした。
    でも、恋愛以外の部分もとても魅力的に描かれていたので、それがストレスになることがありませんでした。
    恋愛もそれ以外の部分も楽しく読みたい人にはお勧めします。

  • 攻め:映画配給会社社長・神尾
    受け:國重周


    クレジットロールを見ると涙が溢れてしまう國重は映画館で涙してしまった後に「いい映画でした?」と声を掛けられる。
    後日再就職の面接に行った会社でその男が社長だと知る。



    実は三分の2くらいに後書きを読むまで秀先生の作品だと思い込んで読んでました。すみませんm(_ _)m
    秀先生にしてはエッジが効いて無いな(ヒリヒリした感じ?)と思っていたのですが、鳩村先生なら納得です。あっ褒めてます。
    鳩村先生らしい職業BLでした。
    濃厚なエロとか、激しい事件とかは無いけど、映画配給業界が垣間見えて面白かったです。

    ユギ様の絵も相変わらず素敵でした。

  • ★1.5。仕事も登場人物も興味深かったけど、私には合わず。仕事モードに重きを置き過ぎて、ノンケ受が攻に恋愛感情を抱き始めるBLモードの挿入が唐突に感じました。私の読む限りでは受の感情は「尊敬出来る上司への憧れ」の範囲内に思えたのですが、後半から急に受が恋に悩む乙女になり、イマイチ共感出来ず。攻も前半は受とあまり絡んで来ないし、分別がある故に掴み所がない印象で、受との接触もアッサリで、感情の変化が読めませんでした。ワーキングBLは、仕事での憧れが恋愛感情にシフトする理由付けに納得出来ないと難しいな。

  • BLが、職業小説っていわれるのもわかるなぁという、
    映画配給会社のお話でした。映画好きだから面白かった。
    エンドロールをみると涙のでるクセを持つ主人公周(めぐり)、
    とその雇い主神尾(かみお)がメインのお話です。
    職場がみんな美系ぞろい、
    主役も顔だけといわれながら、美男ですし、
    ユギさんのイラストもステキでした。
    涙が出る理由というのが、少し説得力に欠けましたが、
    自分に自信のない、こういった主人公結構好きです。
    カップリング的には、「ドアをノックするのは誰」に、
    組み合わせ的には似てるなぁと感じました。
    受け攻めのタイプは違うけど、似てるなあと。
    すべてを受け入れてくれる上司が、主人公をしがらみから救って
    くれるところとか、受けが料理上手なとことか。
    周りのキャラクターもそれぞれに魅力的なので、
    続きが楽しみです。
    作者さんシェイクスピア好きなんだなあとも、
    前は「マクベス」、こちらの話は「ハムレット」です。
    他にも名作映画の台詞がちょいちょい出てきて、楽しかったです。
    書き下ろしの上司視点の話「神尾清心の理由」オススメです。
    作者いわくラブ少なめですが、私にはこれくらいでいいです。

  • ブログピープルの皆さんの記事で話題になってたので、読んでみました。題材も映画配給会社だし。ボーイズラブ★って感じの小説を久々に読んだ気がして新鮮でした(笑)ラブも満載という二巻が読みたいなぁ…

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