菩薩の船―大江戸定年組2 (二見時代小説文庫 か 1-2)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576062211

感想・レビュー・書評

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  • 再読してみました(新シリーズが出たので)
    中身が濃いです。新シリーズから読み始めた方にはこちらも読むことを強くオススメします(つい比べてしまう)

    「青猫」での藤村と息子の最後のやり取りに心温まります。理想ですよね、口で説明しなくてもわかって欲しい事をわかってもらえる。息子に対し競い合いがちな見方になっていた藤村だけど、そんな気持ちが解れたのではと思いました

  • 七福仁左衛門の30も違う後妻おさとが妊娠したらしい。
    商売を通じての知人の妻から3人の隠れ家『初秋亭』に相談事が持ち込まれた。
    今まで、浮ついた遊びをやらなかった大店の主人がいそいそと夜繰り出すらしい。しかも帰ってくると満ち足りた顔になっている。妾でも作ったのだろうか?探索を、、との願いだった。

    3人の探索が始まる。
    その旦那衆の他にもどうやら旗本やら大藩の藩士が参加してるらしい。

    船を使うらしいとだんだん操作が狭まった。

    すると、そこでは大の大人がオムツをし、粗相をしたりおっぱいを飲んだりと赤ちゃんごっこをしてるらしい。

    忙しく神経する減らしてる身分や立場、旦那衆はそこでストレスを発散していたらしい。。。

    また町外れの森では夜な夜な裸の女が踊るという不思議な事件が。
    捜査すると、実はそれは俳優が芸のため、女に扮して演じ、人の目を騙せるか?という修行だった。
    ある裸の美女が、裸の醜女に変わったという。

    そんな最中夏木は、小力という芸者と喧嘩別れ。
    実は小力の方は早く関係を解消したかった様子で、
    夏木はがっかりし酒量も増え、落ち込む日々。

    今の時代にも通じるような悩みや事件。3人の家庭事情も江戸時代なのにリアルで笑える。

  • 夏木さんが、1番精力的なのに。

  • 大江戸定年組2巻、町方同心、旗本、商人と隠居した旧友三人組が景色の良い隠れ家初秋亭を拠点に江戸市中の厄介事に首を突っ込んでいった。「森の女」深川のはずれの森に裸の女が現われる、という奇妙な事件を追いかけることになったのだが…。表題作「菩薩の船」薬種問屋・札差の家内二人の依頼が、夫達の秘密の行動を探るということだったが、探ると人気戯作者・○に十の字の家紋・西国きっての雄藩が絡み逃げ腰になり退散したのだが、全く恐れない札差の妻に押し切られ…。深川中の人から嫌われている岡っ引きの鮫蔵の助言を得て…。終盤、妾にふられ自暴自棄になった旗本・夏木が倒れてドッキリの展開。

  • 大江戸定年組2

  • 図書館。
    大江戸定年組その2。

    人間関係に変化が。切ない。
    というか、嫌な引き!!!

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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