蝶よりも華よりも (二見シャレード文庫 い 1-1)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 81
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576070629

感想・レビュー・書評

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  • 犬飼のの先生の作品だいすきなんだけど、この話はけっこうイタかった…。もっと早く幸せになれるだろーーーとヤキモキする。世界観としては遊郭✕SFな感じで、相変わらず舞台設定がちゃんとしていて男性同士の恋愛にかんしてちゃんと説明がされているので、安心して読める。

  • 昔から犬飼さんの作品が好きで、表紙が彩さんのゴールデンコンビということもあって購入しました!まず挿絵の美麗さで買う価値はあると思います。

    毒を含んだ世界観は犬飼さんらしいと思いました。居住や名前の身分差別などとても細かくて入り込みやすい。こういう中二っぽい設定大好きです。苦界に身を落としても気丈なソラは強気受け好きな私は萌え滾りました(涎
    攻めとの情事は少なめですが、そこを書きたかったわけではないと思うし、話がしっかりとしているので気になりませんでした。(エグイ性的いじめはあるけど)ただ、湊のキャラが普通過ぎて印象に残らないのが残念でした。 個人的には楼主様のほうがかっこよくて好きだなー

    そこを除けば良作でした^^

  •  湊は、元々は特別階級である「レア」だったが、父が亡くなったことにより、その生い立ちの複雑さから、その地位から追い出され、孤児院へ身を寄せることになる。
     そこにいたのがソラ。
     ソラは、金髪に紫の瞳、という見た目から仲間たちからいじめを受けていた。
     けれど決して折れようとしないそのソラの心行きに、湊は徐々に惹かれていく。
     しかし、自分の見た目へのコンプレックスから、決して湊の気持ちを受け入れようとしなかったらソラは、ある日、新しい所長に襲われかけてしまう。
     何とかそこから逃れようと抵抗したソラだったが、そこに現れた湊がソラを守るために所長を殺しかけてしまう。

     そのことが原因で湊は刑務所に入ることになると同時に、目に障害を負うことになった。
     湊は、父と同じ職業である航宙士になろうとしていたが、航宙士には目のよさも必要不可欠で、湊はその夢を諦めざるを得ない状況になる。
     そのことに責任を感じたソラは、湊の目の」治療費を稼ぐべく、色街へと向かった。

     そこで、大見世と呼ばれる「胡蝶楼」の楼主に引き取られたソラは紫織太夫の見習い遊女として、太夫の候補の一人として、躾けられていく――

     という話でした。
     その他にも何かいろいろな要素があったような気がしましたが、とりあえず、私の中ではこんな感じの話でした。

     結局、無事にソラはお金を稼ぎきって、それを湊に渡すけれど、出所した湊はその時の車をヒントに、胡蝶楼までお金を返すのと、一目ソラに会いたいと思っていた湊はソラを訪ねてくる。
     ソラは、何とか湊を追い返そうとするけれど、楼主に湊と会うように命じられ、太夫の胡蝶として、湊に会うことを余儀なくされる――

     という話でした。
     未来遊廓物語――というべきか何と言うか。
     今回の二人の話にはあまり関係なかったので、ざくっと割愛した設定とかもあったんですが、この世界には女の人が激減していて、男が男を嫁に取ることが当たり前の世界で、それゆえ男が遊廓にいても不思議じゃない、という感じでした。
     個人的には遊廓モノ大好きなので、これもかなり好きな部類の話になるんですが、どうもソラの性格がイマイチ一貫性がないような気がして、そこだけがとっても気になりました。
     自分の幸せよりも、人を優先してしまうようなところがあったと思えば、「いつかみ返してやる」という思いで因縁のある同じ見世の太夫を蹴落としてしまったり――

     挙句の果てに「迎えにきてほしい」と言ったのに、その迎えが実際に来たら「やっぱりいけない」とか言い出したりして、大分いらっとしました。
     もちろん、ソラが言い出したのには楼主が余計なことを言ったっていう理由がなくもないんですが、この楼主も楼主で、本当はいい人なのか、本当に悪い人なのか、さっぱりわからない。

     その辺りのブレがかなり気になってしまいました。

     二人の物語、というよりも、遊廓モノの雰囲気を味わいたい方にはオススメします。

  • お話は近未来遊郭ものでした。
    肝心の内容は…うーん……個人的には好きです。
    が、支離滅裂な点が多くて、ラストの展開に心が追いつきませんでした。
    湊がどうしてソラを好きになったのか、ソラがあそこまで拘ったわりに、
    あっさり湊の手を取ったのは? 楼主のソラへの執着も不可解で、その辺をもうちょっとページ裂いてくれたらよかったかな、と。
    主人公2人が離れている時間が長すぎて、最後が怒涛の展開になったのが凄く残念でした。
    人物設定が魅力的なだけに、それぞれが中途半端になってしまってたのが勿体なくて勿体なくて。楼主様とかものっそツボなのに!

    結局、最後まで主人公ふたりに感情移入できませんでした。
    イラストは超美麗です。

  • なんちゃって近未来、遊郭ものです

    そして、主人公がチョー健気!
    健気好きにはたまりません

    遊郭&健気好きの方は是非読んでください

    そして、彩さんの美麗イラスト、ステキです

  • 設定は女性があまり生まれなくなってしまった未来のお話。
    受けの強さに泣いた作品です。
    しっかりとした文章に惹かれます。

    遊郭モノ。

  • 切なくて悲しいお話。
    確かハッピーエンドだったような…?

  • 近未来で遊郭、不思議な世界で読み応えあり。かなり夢中になって読んだ。迎えに来た攻めが口説くセリフに涙腺決壊〜。酷いようで、いい具合に悪役を買って出てくれるナイスな脇役もいいです。楼主、なにげにポイント高かったw

    エロくはなかったなぁと。でも問題ありません。彩さんの挿絵が美しい。電子書籍でも入っていたのでかなり嬉しかった。

  • 商業のBLな御本はこれしか持ってません。後は同人のみ…
    美麗な挿絵(最初はハガレンか何かかと思いましたが)に惹かれてつい買ってしまいました。
    同性愛に抵抗がない和物好きな方は是非読んでみてください。完成度は高いと思います。

  • ★3
    読了日:? 出版日:04/2007

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著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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