パッション (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション (ヴ1-1))

著者 : リサ・ヴァルデス 坂本あおい

• 二見書房 (2008年2月29日発売)

感想・レビュー・書評

[まるるさんの感想 · 2023年6月4日]

翻訳さんが書いてるように、こんなに卑猥で純粋な話読んだ事ない。この言葉につきると思います。
読者なので関係性を主人公達より早く知るので、いつバレちゃうんだろうとドキドキしたり、自分本意に行動すれば終わってしまうこの話ですが、主人公達が自分達の思いよりも周りの人の気持ちを重んじる為とてもせつなく、ヒーローと母親との確執など、涙が出るシーンが多々あります。

[mylteさんの感想 · 2019年5月23日]

図書館の本　読了

内容（「BOOK」データベースより）
1851年英国。牧師の娘で貞淑な未亡人パッションは、ロンドン万博の水晶宮で、危ないところを見知らぬ紳士に救われる。青い瞳に射るような眼差しを持つ男、マーク。ひと目で激情の渦へと呑みこまれたふたりは、巨大な間仕切りの後ろで互いを求めあった。素性を告げることなく始まった秘密の関係。パッションは子どもの生めない現実と、良心の呵責に苛まれながらも、いつしかマークとの結婚を夢見るようになる。だがそんな彼女をあまりにも過酷な運命が襲い…。

ロマンス小説を読み込まれている方々のお勧めだけあっておもしろかった。一気に読んじゃった。
久しぶりだわ、読んでてせつなかったのは。
それにしても母親がひどすぎる。
それに振り回されるのもまた愛情だけれどね。
隠れて行為に及べる家具ってどんなんだか。

Passion by Lisa Valdez

[usadon2162さんの感想 · 2016年5月19日]

私を “ヒストリカルロマンス” の世界に引きずり込んだ一冊　 この本との出会いで、わたしの本棚は “お江戸時代小説” から “ロマワールド” に一変した　
ロマ沼にどっぷりはまった私…　あぁ、もうあの頃にはもどれないｗ

[二三歩さんの感想 · 2015年9月22日]

噂どおりｴﾛかったです(汗）
けれども読み進めていくうちに、ロレンス「チャタレイ夫人の恋人」にインスペアされて書いた作品なのでは、と思いました。ヒロインパッションの生に対する思いが、コニーの生に対する憧れが重なってみえました。
本作のヒーローマークは母親から虐待を受け続けている境遇であるにもかかわらず前向きに生きていたのには好感が持てました。さらにパッションは絵画、マークはチェロに精通していてポイントが高かったです。
今までロマンス小説が読めないと思っておりましたが、二見文庫さんのシリーズは苦手意識を払拭できました。

[momotterbotさんの感想 · 2015年6月15日]

建築士ヒーローｘ牧師の娘ヒロイン

確かにものすごくホットなんだけど
それ以上に切なくてキュンキュンきます。
ただヒーローの母親が胸糞悪くてそこだけ読み飛ばしてしまう。
H/Hが親の愛情を受けられない設定では
大体他に愛情をくれる人が居たり、理由が仕事だったりして
まあ許せる範囲で収まるんだけど
この母親は酷すぎるわ。

[本読み隊さんの感想 · 2015年4月6日]

エロチカに近いヒストリカルロマなのでご注意。
母親に愛されなかったヒーローがヒロインとの愛を求めながらも、引き裂かれる運命に抗えず慟哭するという部分に物語の主題があるので、前半のやたらと緻密に描かれるホットなシーンは、お好きに。
後半のラスト数枚までの泥沼プレッシャーロマは、かなり切なくキュン転がれる。
読み応えあり。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4382.html

[とら次郎さんの感想 · 2014年8月13日]

間仕切りの向こうでいきなり壁ドン！
…で終わらない。おおう。

[ツマミさんの感想 · 2014年4月27日]

伯爵×未亡人

前半はすごいエロい。有り得ない！とツッコミつつ楽しめる。どうやっても解決出来そうにない状況でハッピーエンドになるのかハラハラ。結局のところ、ヒーローはかなり身勝手なやつでこれがコンテなら人間クズなんだけど。

[Fernandoさんの感想 · 2013年1月28日]

官能だけど純愛小説。エロシーンに挫けずに最後まで読了するべし！
性悪母親が惨すぎなれど、若者は純粋に育つ♪

[mさんの感想 · 2010年12月7日]

☆4.5　牧師の娘で未亡人のヒロインと設計士で放蕩貴族のヒーロー。　
前半の性描写の激しさが、後半の切なさをより引き立たせ、涙を誘う。
エロ小説が純愛小説になってびっくり。

　　　　　　　　　　
内容紹介　　　　　
1851年英国。牧師の娘で貞淑な未亡人パッションは、ロンドン万博の水晶宮で、危ないところを見知らぬ紳士に救われる。青い瞳に射るような眼差しを持つ男、マーク。
ひと目で激情の渦へと呑みこまれたふたりは、巨大な間仕切りの後ろで互いを求めあった。素性を告げることなく始まった秘密の関係。パッションは子どもの生めない現実と、良心の呵責に苛まれながらも、いつしかマークとの結婚を夢見るようになる。だがそんな彼女をあまりにも過酷な運命が襲い……。

官能と清純──こんなに過激でありながら、これほど切ないロマンスはかつてない……
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