哲学的な何か、あと数学とか

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著者 : 飲茶
  • 二見書房 (2008年12月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576081762

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哲学的な何か、あと数学とかの感想・レビュー・書評

  • 数百年に渡って数学者たちの人生を翻弄させた「フェルマーの最終定理」――この問題を巡る数学史と人間ドラマを描いたノンフィクション。

    既読のサイモン・シン氏の『フェルマーの最終定理』と流れはほぼ同一でした。本書の方がより要約されライトに描かれているため、読者によってはこちらの方が読みやすくて好きという方もいると思います。
    個人的にはサイモン氏の著書が秀逸すぎたので少し見劣りするかな…。
    数学史を賑わせた歴史エピソードを広く知りたいと思って本書を手に取ると拍子抜けするのでご注意ください。

  • 2013年7月23日読了。「哲学的な何か」なるWebサイトを主宰する著者による、2冊目の著書。「論理的で非人間的な冷たい学問」という数学のイメージからは程遠く、「フェルマーの最終定理」の証明に挑み倒れた数学者たちと、それを解いた数学者(ワイルズ)を描くが、内容も文章もとにかく熱い。世界とは?人間とは?を問い続ける哲学と哲学者たちを描いた前作がどちらかというと淡々としたトーンで綴られているのに対し、本作は著者自身が大学時代数学を専攻した思い入れがこめられているからか?美しくシンプルな数式に、人を捕らえて離さず人生すら狂わせる悪魔的な魅力があること、数学界には「○○以来の天才」「神童」が何人も現れては消えていったこと、など・・・世の中には私が知らないことが沢山あるものだ。フェルマーの定理を証明できず業績を評価されることも泣く病に倒れた数学者に対する「それでも彼は遺稿を託すことのできる真の友人を得たのである」というメッセージ、「我々は知らねばならない、我々は知るであろう」という数学者ヒルベルトの言葉。読んでいて涙が出てしまった。数学とはなんと熱い世界だろうか!

  • ただ一つの真実に向かって、何もかも投げうって突き進む。その姿にただただ感動した。
    数学史に名を残すような数学者はもちろん、志半ばで散った名もない数学者達、彼ら全ての思いが連綿と受け継がれ、フェルマーの最終定理はワイルズの手によってついに解き明かされた。
    ワイルズは、志村=谷山予想を経由して、フェルマーの定理を証明した。
    フェルマーは一体どのようにして自身の予想を証明したのであろうか。

  • 元々は「哲学的な何か、あと科学とか」
    http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html
    というサイトのコンテンツが
    シビれる!あこがれるゥ!で読んでいて満足していましたァンッ!

    フェルマーの最終定理だけで
    こんなにも人間ドラマがあったとは…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
    まさに人間賛歌ッ!ッ!
    …おおブラボー!作品だッッ!
    素数学というよりも、文学全般に対して敬意を払いたくなるような
    そんな気になれる一冊だッッ!

    ※ジョジョ語風味に変換しています※

  • あれ、これ買い逃してるわ。大変だ。
    哲学本は、文庫化されずに世の中から消えてしまう(ことが多い)ので、買っておかなければいけないのに…。

  • 一言で言えば、この本は数学ミステリーだ。犯人はフェルマーの定理。

    数学が苦手でもぜんぜんOK。こなれた語り口で、そのままコミックになるなと思ったり、美しく悲しい話に涙を流したりしながら読み進めることになるだろう。数学の歴史は人類の歴史なんだと思いながら。

    ネタばれなんてないが、あえて判りにくく紹介しよう。
    P196で僕の全身にはさぶイボができた。
    P203で、恐ろしいどんでん返しが来るのかと。慄いた。
    P221でやっと、僕も夢を見た。その余韻を保ちながら、P238のあとがきの最後まで楽しめる。

    数学わからんけど、人類の英知と努力に乾杯!

  • 溺れることを覚悟で、未解決問題に飛び込んでしまいたくなる…そんな本。理系に進んで良かったと思った。フェルマーの最終定理が証明されるまでのドラマを描く。

  • 数学に全く関心が無くても、面白かった。
    とにかく文章が優しくて、読みやすい。
    数学にとりつかれた方々の物語。
    人間って!数学って!

  • 「哲学的な何か、あと数学とか」飲茶


    数学という世界は、その背後に驚くほどシンプルで美しい神秘的な構造を持っている。

    元の数式の世界では解けなかった難解な問題が、別分野の図形の世界に変換することであっさりと解けてしまう事もある。

    異なる分野の数学を繋げた時の相乗効果

    数学という世界は必ず統一的に表現できる美しい構造を持っている。

  • 数学についてはさっぱりわかっていないけど、数学者が解を求めて情熱的に研究しているというのはわかった。
    昔は宝くじにすがるように数学にすがりついている研究者がいたというのもおもしろい。

  • 数学という学問のが呼び起こす情熱と狂気。人の一生をも狂わせる秘密の一端をこの本は教えてくれる。

  • フェルマーの最終定理をめぐる、数学者の戦いの歴史です。超一流の頭脳が、悪魔のような証明に挑む様が、心を掻き立てます。そしてこの戦いが、現実に起こっていたのだから、またたまらないものがあります。殴る蹴るではないけれど、死力を尽くした戦いを感じたければ、ご一読を。

  • 350年以上もの間証明不可能とされていた"フェルマーの最終証明"に人生を捧げた素人からオイラー、ガウス、ソフィーなどの天才の剣闘緑。
    最終的にはワイルズによって証明されるが、それまでの彼らの歴史をここに書くにはこの余白は狭すぎる。(フェルマー風)
    今、俺たちが当たり前のようにして使っている、数式、公式は、彼らの人生の記録でもある。
    ただ、公式に数字を当てはめるだけでなく、彼らの思いや歴史を感じ、式とともに代入するとますます数学という世界がまた違った新鮮な視点で見えるかもしれない。
    公式を使うときはもう一度考えて欲しい、誰がどんな気持ちでそれも解いたかを。

  • 難しい数式はでてこない。文字数も少ないので、フェルマーの最終定理が証明されるまでの過程を、読み物として気軽に楽しめる。

    フェルマーの最終定理を悪魔に例えて、ドラマチックに描くあたりが面白かった。この悪魔のために人生を狂わされた人、証明できそう!と思ったら新たな事実が判明して落胆したり・・・。なんだか熱い。

    後は、インターネット上の記事みたいに顔文字なんかを交えてコミカルに書いているのも少し笑える。

    よく考えると、哲学っぽくない気がする。でも面白かった。自分は先に読んでしまったが、この本の後にサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』を読むといいように思う。

  • あと数学とかっていうか、フェルマーの最終定理とかです。
    こちらは「小説」よりも公式が乗っていたりしたのでわかりやすかった。
    フェルマーの最終定理入門編としていいかもです。

    途中の妄想的なところが結構長いのでそこはすっ飛ばしました。
    本文は本文、コラムはコラムでまとめて読むとわかりやすいです。

  • タイトルからは分かりにくいがフェルマーの最終定理のお話。具体的な数式が出てこないが物語性があって読みやすいし面白い。フェルマーの最終定理が解かれるまでの350年間、それに関わった人たちの人間性や物語にウェイトをおいてあるので数学嫌いな人でも楽しめると思う。コラム『n時方程式の旅』も面白かった。あと字数が少ないのですぐ読み切れる。

  • 「フェルマーの最終定理」という悪魔に挑んだ、世代を超えた数学者たちの挑戦

  • フェルマーの最終定理にまつわるあれやこれやを、非常に分かりやすくドラマチックに読めて良かった。

  • 恐らく中学生でも楽しく読める稀有な数学の本。

  • 専門的に学んだ人からするとどう感じるのかわかりません。

    でも、数学をかじってみようかな?くらいの私には、あまりにも魅力的で、「もっと知りたい」とぞくぞくした本でした。

  • 面白い、感情を排した数学に垣間見える人生ロマン。
    語りがうまくてついつい引き込まれる。

  • 【読書その273】読書会で紹介のあった本。今まで色々な哲学の本を読んできたけど、新感覚な一冊。目からウロコ。こういう全く予想もしない読書体験があるからこそ、読書会への参加はやめられない。

  • こちらは、先ほど紹介した本の数学バージョンです。「科学とか」の方にはいろいろな話が入っていましたが、こっちの方は「フェルマーの最終定理」ひとつの物語を軸として展開するドラマチック哲学書です。気軽に読めるなんちゃって本でも、とても奥が深い内容で読み応えは抜群です。数学が嫌いだった私が、ワクワクするほどのドキュメンタリーです!

  • フェルマーの最終定理の証明をめぐる数学者たちを題材にし、
    『・・・本書は、(中略)「一見、無機的に見える数学の公式にも、実は人間の情熱が隠されていたんだ」ということを知ったときの“感動”を本にしたものです』
    と、あとがきにあるように、フェルマーの最終定理に挑んだ数々の数学者、人間たちのドラマ・感動を描いた本です。

    文章が平易で、難しい数学的話題が出てくるわけでもないので全くの数学音痴の方でもそこそこ楽しめる内容かと思われます。高校数学でつまづいているソコのアナタや過去の私にそっとお薦めしたい本です。この本を読んで数学が得意になる可能性は高くないでしょうがこの本を読んで数学が嫌いになる可能性はきっととても低いハズ。

    今までに3~4冊フェルマーの最終定理に関する本(どれも数学的知識を必要としないもの)を読んでいますが、この本が最も面白かったです。
    数学的知識を必要とする本のほうが良い方は別なモノをお薦めします。

  • フェルマーの最終定理をめぐる物語。

    昔、サイモン•シンの「フェルマーの最終定理」も読んだけど、それより数学者の人生に焦点をあてているような。

    数学は美しい。

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