ブラック・オパール (二見書房 シャレード文庫 よ 1-2)

著者 :
  • 二見書房
3.10
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本棚登録 : 84
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576100869

感想・レビュー・書評

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  • 前作よりも『読む』部分は増えてたw 
    サフィールの物語なんだね、このシリーズは。
    最後に彼が幸せになれますように。

  •  ましろは、一年前より以前の記憶がない。
     それどころか、カップラーメンにお湯を注ぐ、歯を磨くなど、一般的なことも満足に出来ないほど、生活能力皆無。
     おまけに、同居している叔父の有吾に外界との接触を禁じられ、外出する時には帽子にマスクにフードで、まるで不審者のような扱い。
     自分の顔も満足に見た事ないましろは、自分は不細工できっと見るに耐えない顔をしているんだと考えていた。
     おまけに何かから逃げるように各地を転々とする一年間。
     ようやく、アパートを借りてくれた有吾をただ家で待つ生活。
     おまけに、ましろは記憶喪失の後遺症か何か知らないけれど、一日数時間程度しか起きてられない。

     そんなましろが一人で留守番をしているところに、一人の男がやってくる。
     実は、ましろの一番最初の記憶は、裸の男たちに囲まれたところを拳銃を持った有吾に助けられたところからで、ましろは常々有吾が何かまずいことをしているのではないかと不安に思っていた。
     やはりそれは本当だったのか、と乱暴なノックの音にましろが恐怖に怯えているよとそれは次第に諭すような声に変わって行く。
     その声に釣られるように、ましろが恐る恐る扉を開けると、そこには天使か悪魔かと思われるような美貌の青年・サフィールが立っていた。
     その美貌に圧倒されるましろだったが、どうやら自分とましろは昔からの知り合いのようで……

     という話でした。
     まさかの以前読んだ、ビジョン・ブラッドの続編でした。
     しかも四年も経って……。
     個人的に、前作のピジョン・ブラッドで随分、痛い目にあったのでかなりびくびくしながら読んだんですが、今回の話は割と普通に一対一のハッピーエンドで大分ホッとしました。

     まあ、注意点を言っておくと、ましろは両性具有の上に、多重人格。おまけに、本人に人格交代している間の意識はない、というかなり厄介な状況。
     おまけに、オリジナルだと思われている『瑞貴』という人格はこの物語の核になる設定なんですが、多淫で奔放。誰とでも簡単に関係を持つし、そういう行為が大好き、という設定。
     けれど、ましろは有吾のことが好きで、他の人間とも関係を持ちたくないくらいピュアで……
     実はましろの多重人格は有吾を助けるために、生み出された確率がものすごく高くて……と、ちょっと勉強した事がある人間なら「おいおい多重人格に夢見過ぎだろう……」って思うような設定だけど、まあ何はともあれ有吾とのハッピーエンドでよかったです。

     前作のピジョン・ブラッドの緋織がちょこっと出てきますが、サフィールに対して、「早く愛する人のいるフランスに帰れ」というところがあるんですが、この調子で行くとサフィールの話もあるのかなー……とちょっと思ってますが、どうなんでしょう?
     また、四年後とかだったらまだ発売してないのかな?

  • 叔父の有吾に外出を禁じられて暮らしているましろのもとへサフィールと名乗る美男が現われて…。

  • ピジョンブラッドの続編(シリーズ?)もちろん、フタナリってやつです。
    NGな人は手を出さないでおきましょう。

    やっぱり、男女の絡みっぽいのがありますが、前作より押さえ目かな?
    愛もあります。(前作比)
    隠語が溢れてるのはデフォですので、
    そのあたりが苦手な方は読まないほうがよろしいかと思います。
    「隠語が受け付けない」という理由で酷評されたら、
    作家さんが気の毒ですからね。

    個人的には、こちらのお話の方が好きでした。

    http://theodds.blog62.fc2.com/blog-entry-776.html

  • エロの為のエロ、露骨すぎる。趣味じゃない。でも、エロ本を見たい感覚なのかな?『ピジョンブラッド』が借りられるなら読むと思う。(買うは絶対無い)友人レンタル

  • (あらすじ)
    生活能力皆無で、
    一日のうち夕方の数時間しか起きていられないましろ。
    しかもここ一年より以前の記憶もなく、
    同居している叔父の有吾には外界との接触を禁じられ、
    各地を転々とする逃亡者のような生活を送っている。
    毎日ひたすら有吾の帰りを待ちわびるだけの生活…
    そんなましろのもとに、天使のような美貌の青年・サフィールが現われる。
    「私たちは、もう十年くらいのつき合いじゃないか」――
    その言葉の意味するところとは。
    そして頻繁に見る、
    『 おじちゃん 』 たちとの猥褻な行為の夢の正体は―― 。
    ピジョン・ブラッドシリーズ第二弾 !



    あれ、挿絵が変わるのか…

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著者プロフィール

初単行本は1993年『天にとどく樹』(白泉社・花丸ノベルズ)。
(同書は海王社・ガッシュ文庫で復刊されている)
代表作は『石黒和臣氏』シリーズ(白泉社・花丸文庫)、
『神官』シリーズ(海王社・ガッシュ文庫)など。
シリアスからダークエロス、ギャグなど、その作風は幅広い。
個性豊かで印象的なキャラクターと、ドラマチックな物語展開が魅力。
シリーズ化した作品多数。

「2013年 『アイラ ~許されぬ想い~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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