ハイランドで眠る夜は (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576101323

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ1作目。

    寡黙なヒーロー:カリンと、ヒロイン:イヴリンドのやり取りが面白い!
    寡黙なヒーローが、口には出して言わないけれど、ヒロインにぞっこんて良い…
    トラブルを起こすたびに、「お馬鹿で首を絞めたくなるほど可愛い妻」とか思っちゃうところが素敵。

  • リンゼイ・サンズのハイランドシリーズ1作目です。

    イヴリンドは、意地悪な継母の策略により、「ドノカイの悪魔」と呼ばれる男性のもとに嫁がなければならなくなります。悲しみにくれ、愛馬で遠乗りに出かけたヒロインは、偶然、彼女を迎えに来る途中だった彼と運命の出会いを果たします。

    短い時間の中で、「ドノカイの悪魔」と呼ばれる男性は、噂で聞いたような残酷な男性では無いと判断したイヴリンドは、それを継母に悟られないような態度をとり、彼と結婚する人生を選びます。
    彼もまた一瞬にして、彼女の継母の人間性を悟り、彼女を奪うように、自国へと連れ帰る決断を下します。

    ヒーローのカリンは、頭も良く、気が利き、優しさも持ち合わせている素敵な男性で、ヒロインのために、様々なことをしてくれますが、寡黙すぎるために、せっかくの誠意が上手にイヴリンドに伝わりません。

    それにしても、ヒロインの思い出の品や愛用品、洋服等を母国から運ばせただけでなく、彼女が恋しく思っていた侍女のミルドレッド、そして友人でもあった厩番のマックを、ドノカイに連れてきてくれた行動力と気遣いには、ときめいてしまいました。
    でも、ヒロインは事前にその話を知らせていなかったので、しばらく落ち込んでいたんですよね…。

    そんなこともあって、イヴリンドは、「行動だけではなく、言葉でも示して!」とカリンに注文をつけます。
    無口な彼は、「行動で示せばいい。」と考えるタイプだった為、困ってしまい、親友の元へ相談に出かけます。こういうところは可愛いなぁ~と、ほのぼのしてしまいました。

    その後、彼の父や前妻の事故死に疑問を抱いたヒロインが、偶然の事故に巻き込まれるようになり、カリンも、自分以外の誰かが父や前妻を殺し、今はイヴリンドの命を狙っているのではないかと、警戒するようになっていきます。

    ヒーロー、ヒロイン共に魅力的であり、話のテンポも良くぐいぐい引き込まれました。お互いに惹かれあい、自然と愛し合うようになっていく二人の心理描写が良かったです。

    ラストは、意外な人物が犯人であることが明らかになります。ロマンスはもちろん、サスペンス風味な部分も、両方面白く、読みごたえがありました。

  • ハイランドものは初めて読みました。
    ヒストリカル自体が久しぶりで現代パラノーマルものに馴染みきってる、この頃の私の頭で追いつけるか不安でしたが、かなり楽しく読めました。

    コミカルなヒストリカルものって初めて読んだのですが、違和感も無く。
    ヒロインが天然という噂でしたが、確かに(笑い
    そんなことでドレスは乾かない。
    木に登れる格好でない。
    本当に無知か天然か、紙一重なヒロインでした。

    ヒーローはなるほど、無口で寡黙。
    こ…言葉が足りなさ過ぎるよ…と何度思ったか。
    でも、卑屈になることなく、ちゃんと妻になったヒロインを愛してるのを自覚するし認めるし。
    やることなすこと不器用な優しさで溢れてました。

    結構始めの段階でサスペンス要素のところの犯人に察しがついてしまう方もいるかもしれませんが、私的にはこのくらいで丁度いいなぁとおもいました。あんまり深刻な問題は、ロマンスよりそっちの深刻さが残ってしまうタイプなので。

    私はサスペンスロマンスよりロマンスのが読みたい人なので、この作品は好きです。再読決定です。

  • 天然ヒロインと武骨で無口すぎる(けどメロメロなのがバレバレ)ヒーローの会話のすれ違いがコミカルで楽しい!
    ヒロインの言葉を借りれば、ヒーローは「怒りっぽくて、すぐいらいらして、思慮深くて、魅力的で、やさしくて…キスがうまい」。このイメージがそのまま作品に当てはまる。

  • 良い!楽しめました。

    よくあるイングランドからスコットランドに嫁ぐ設定。無骨物ヒーローに少し天然ヒロイン。飽きてる設定なのに、面白かったのは、キャラの魅力です。ヒーロー、ヒロインの気持ちに揺らぎがなかったのがとても良かった。くすくす笑えるところが多々あり、イメージしながら楽しめました。

  • 〈・・・・・シリーズ 1〉意地悪継母に勝手に結婚を決められたヒロイン。“ドノカイの悪魔”と噂されるヒーロー。天然ちゃんと寡黙くんはお似合いのカップルだった。何度も笑ってしまったが ヒーローの周囲では謎めいた事件が多く ヒロインは次のターゲットにされてしまい 彼女を心配するあまりヒーローが癇癪おこして “バカ女” 連発。とても不器用で微笑ましいロマンスだったなぁ。ヒーローは 無口だけど心の優しい男だったねぇ。

  • 義理の母にいじめられたヒロインが嫌がらせで悪名高いハイランダーに嫁がされる。
    彼の父と叔父、元嫁がヒーローに殺されたという噂があるが、美男子で寡黙だが愛情深いヒーローと、犯人を探す話。
    なんとなく話が読めたけど、ちゃんとまとまってた。

  • 継母の嫌がらせにより、伯父・父・妻を殺した噂のある「ドノガイの悪魔」と呼ばれるスコットランドの領主カリンと結婚させられる事になったイヴリンド。半裸で手にドレスをなびかせ、馬で疾走している所をカリンが目撃。ドタバタの出会いからドタバタの結婚式と作者独自の世界で笑わせてくれる。後半は命を狙われるイヴリンド。過去の殺人とどんな繋がりが?「ドノガイの悪魔」こと無口なカリンは実は…。ロマンスもサスペンスもたっぷり楽しめました!カリン、珍しく残念なところが無く、あくまでもカッコいいヒーローでした♡

  • 情熱的でホットなシーン多めの作品で下ネタ系の笑いもありの、コミカルなハイランダーのヒストリカルロマンスのシリーズ。
    舞台は13世紀後半、お互いの領地の奪い合いは沈静化したものの十字軍の遠征に駆り出される荒々しい時代に、常に何者かに狙われ(狙われていなくても)怪我が多い主人公たちが、七転八倒しながらお互いの相互理解していくのです。シリーズ全体というか、作者の作風がそんな感じです。楽しい。

    あらすじなど下記
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5359.html

  • ヒロインは継母の虐めにもメゲずジメジメ暗くない素直な良い子  侍女の毒の吐きっぷりが気持ちいいw
    ヒーローは「男は黙って…」良く言えば寡黙だが頭の回転が悪いのかと思うとこもある
    最後の犯人の告白シーン まさしく火サスの崖バック セリフが長すぎるのが残念 

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著者プロフィール

リンゼイ・サンズ Lynsay Sands
カナダのオンタリオ州出身。1997年のデヴュー以来、ヒストリカル、パラノーマルを中心に多数の作品を発表。
ユーモアあふれる語り口と綿密に練られたストーリーに定評があり、その作品はオランダ、ドイツ、ロシア、韓国ほか世界各国で翻訳され、多くの女性読者の支持を得ている。
本を読むのも書くのも大好きで、執筆しているときには、自分が創造主になった気分を味わっているという。
読者に日々のストレスを忘れさせ、笑ってもらえる小説を書くのが理想。

「2021年 『ハイランダー戦士の結婚条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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