- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576111391
作品紹介・あらすじ
なんでキスしたいなんて思ったんだろう-売れっ子作家の木津大周に執筆依頼をするため、彼のいる南の島を訪れた白倉瑛。本当は会いたくなかった。瑛はもう何年も腹違いの兄による性的虐待に苦しんでいた。その傷痕を木津に見られてしまっていたから。しかし、強引に滞在を要求され、木津の甥っ子・優羽と三人の生活が始まる。穏やかな時間の中、愛情に飢えていた瑛にとって、木津の優しさは初めての感情を湧きおこし…。
感想・レビュー・書評
-
正直、瑛の性格が好きになれなかったな。最初から母のところに行けば良かったのにと思ってしまった。そうすれば兄があそこまで歪むことはなかったのにな。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
兄からの暴力を受けながらも離れられないでいた主人公が共依存から脱却するまでの話。
結構重いテーマなのだが主人公が28歳の割に幼く感じるのと南の島の美しい描写がたくさんあって暗過ぎない。あっさり目でした。 -
深いようで浅い。
瑛のバックグラウンドのハードさと、木津との関係のスムーズさが、なんとなくアンバランス。
兄ちゃんはどうなったんだろう?
まるで、どうでもいいストーカーを撃退してやれやれみたいな最後だったなー
とはいえ、全体的にはそれなりに楽しめました。 -
冒頭は痛かったですね。この瑛の性格はあまり好きではないですが、お話自体は好みのでした。木津が不器用で無口なんだけどそこがツボでした。暗い設定なんだけれど、開放感のある南の島で過ごしているので何処か、現実から離れていてほのぼの感がありました。瑛が年齢にしたらダメダメだし、今、虐待の事実を告げることが出来るんだったらもっと早くに出来ただろう!っていう矛盾もあってとなかなか複雑な感想です。ただこの非現実的な日常から東京に戻った時にこの二人は上手くやっていけるのかな?っていうのが心配です。
-
心にも、身体にも傷を負った青年の、再生のお話
お話も、挿絵も、とっても良かったのに…
私の超!苦手なチョウチョの絵が表紙に…
どうでもいいことなんだけど、ちょっと手に取るのが辛かったという…
そんなことは、どうでもいいとして;
このお話、主要人物が、それぞれに心に傷を負ってるところがポイント
主人公は、もう、共依存なんだろうな…
ちょっとイタイ、でも、優しいお話です