冬を怖れた女 (二見文庫 ブ 1-3 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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本棚登録 : 84
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576871592

感想・レビュー・書評

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  • なんかちょっとズルイ。。読者にフェアじゃないし。その必要はないのかもしれないけど、マットの視線でストーリーは流れて行くのに、何時の間にか気付いてて結論が出てる。うぅ〜ん、やっぱズルイんじゃないか?

  • 特筆すべき事はないかな。

  • マット・スカダー、2作目。
    殺された高級娼婦、容疑者がかかった刑事の無実を晴らすため、スカダーの捜査が…。前作に比べて格段にプロットが練られている。陰影があるキャラも魅力的なのだけど、2作目にしてスカダーに早くも恋愛対象の女性が出てくるのは意外。まあ、探偵が持てるのは定石だけどさ。
    頁数もさほどなく一気に読める。

    しかし、驚くのはローレンス・ブロックは前作から2ヶ月後に本書を上梓してるらしい。すごい、ペース。

  • マット・スカダーシリーズ第二弾。お巡り上がりたが、お巡りでないからこそのフットワーク。1970-80年当時だから、物語の進行に固定電話が重要な役割を果たしている。携帯電話の今なら、どんな展開があるだろう?

  • マットスカダー二作目。
    最後何で真犯人が推理出来たのかが、
    どうもよくわからなかった。
    言われてみればそうなのだが実際そう考え着くかなぁと。

    雰囲気的なところは好きですが。

  • 前作より暗くなった気がする。
    結局、アル中だし。
    基本的に主人公には幸せになってほしいんだよなー。
    ミステリとしては面白いと思うが。

    それにしても、邦題が狙いすぎてて嫌になる。
    あくまで作者が主題ではなくアクセントとしているポイントを、タイトルに持ってくるのはやめてほしい。

  • 「外はきれいよ。太陽、それに澄んだ空気」彼女は振り返って私を見た。「あなたは今頃の時期、好き?」
    「ああ、とても好きだ」
    「私も好き。十月、十一月は一年でいちばんいい季節だわ。でもいちばん悲しいときでもある、ちがう?」
    「悲しい? どうして?」
    「とても悲しいときよ」と彼女は言った。「だって冬が近づいてるんだもの」

     というような重たい感じで幕が開き、スカダーは色々あって調査を始める。依頼人は同じ職業だった警官で嫌味な奴。警察内部の腐敗を暴いたのに、また同じ職場に戻れると思っている……。それにその依頼人の妻はとても美人だった。子連れだけれども。
     冬が近づく。スカダーの心も温かさを求めてしまう。

     本書は、『過去からの弔鐘』に続くマット・スカダー・シリーズの第二作。ニューヨークやそこに住む人たちの生活を、スカダーの目を通して垣間見れるのが面白い。別れた妻の子どもから時たま電話がかかってくるけど、変化があって物悲しい。ある場面では、コーヒーとバーボンのダブルを注文し、怒りに任して飲みすぎてしまう。ついつい感情移入をしてしまう。

     本書の事件は謎としてはあれだし、スカダーの解決の仕方があまりスマートではない。が、それ以上に迫るものがある。彼自身の経験からか「殺人はいけない」信条を胸に刻み込んでいるからだろうか。
     それにしても最後の電話のシーン、スカダーはどんな顔をしていたのだろう……。

  • アル中探偵マット・スカダーシリーズ。ちょっと、期待しすぎたかな?でも、読むごとに、愛着の湧いてくる主人公。他も読んでみます。

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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