本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784580812512
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「四万十川」の児童小説といえば、笹山久三だけかと思っていたら、横山充男さんも書いていたのですね。プロフィールを見ると、四万十市の隣の宿毛市出身となっていて、幼少の頃を四万十市で過ごしたと書かれていたので、納得。
文中には、数々の四万十市の地名や風景描写がされていて気に入りました。内容も、昭和30年代を思わせる空気や貧乏な環境に置かれながらも楽しく生きていく少年の初恋や過ちがかかれており、自分の幼年時代を懐かしく思いおこさせてくれました。そのような意味では、大人向きの小説かもしれません。
笹山久三の「四万十川」は後半では労働者文学っぽくなってしまいましたが、前半の幼年時代に共通する郷愁を誘う一冊だと思います。
全2件中 1 - 2件を表示