ぽんぽん山の月 (えほんのもり 7)

  • 文研出版
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580815506

感想・レビュー・書評

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  • シュールな一冊です。読み聞かせすると、こどもたちはシーンとなります。

  • お母さんを亡くしてしまったことを知らない子ウサギたち。それを見守るヤマンバ。それを見ている風の子。さらにそれを見ているお月様。
    切ないお話しなのだが、それを見守るものたちがとても温かい。これまで読んだ絵本の中ではヤマンバがかなり好意的に描かれている。

  • おかあちゃんを待つ子うさぎ達と、やまんばと、風の子、それを見守るぽんぽん山の月のお話。

    いきなり、切ないです。
    帰ってこない母を待つ子うさぎ。
    この設定だけで泣けてくるんだけど。
    せっかく買ったお団子をあげちゃうやまんば。
    子うさぎの声を伝える風の子。
    それを優しく見守る月。
    美しくて暖かな気持ちになる終わりに、やっと少しホッとした。
    生きていくって時にはすごく厳しいけど、助けてくれたり優しくしてくれる存在もいるんだよ、って感じですかね。

  • お母さんは死んでしまったのだけれども、うさぎの子供たちの無邪気な会話やそれを見守る他の登場人物の視線が温かい.

  • こうさぎを見守るやまんば、やまんばを見守るかぜのこ、それらを見守る十五夜の月。
    月の光のように、優しく静かに心に沁みる絵本。
    (読んだ時期:5歳1ヵ月)

  • 嘘と思いたいほど、切ないお話しですが、優しさの連鎖に心をうたれ、ほっとします。

    十五夜は過ぎてしまいましたが、秋の夜長にお月さまを見ながら読みたい1冊。
    .
    母を亡くした子うさぎ達と恥ずかしがりやの山姥との少し悲しいストーリー、言葉も絵も、ゆっくりと静かに月の光に照らされて流れてゆく心にしみるお話しです。
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    すべてを見ていた秋風の子、はずかしがりやの山姥が苦労して買っただんごをそっと子うさぎ達にプレゼント、子うさぎ達が美味しそうに食べ、その声が山姥にも届くように風を吹かせる。子うさぎ達は、おかあちゃんがだんごの包みを月からおろしてくれたのだと思っています。
    実は、おかあちゃんは猟師に撃たれて……。
    .
    これだけわかりやすい言葉で、それも短い文章で大切なことをいっぱい伝えています。
    実は奥の深いお話で、年齢の上のお友達にもじっくり読んで欲しい本かもしれません。
    .
    人に知られる事がなくても構わない……その優しい想いは必ず誰かが何処かで見守ってくれている。

    このお話では、秋風の子、そしてすべてを知っているお月さま!
    お月さまのあたたかな光がすべてを照らし見守ってくれています。

    文と絵が幸せに結ばれた絵本
    、昔話のような道徳の本のような……。
    .
    #ぽんぽん山の月
    #あまんきみこ 文
    #渡辺洋二 絵
    #文研出版

    #絵本K




  • 母を亡くした子ウサギたちと心優しいやまんばのお話。心にじんわり染み入ります。
    ちょっと切ないお話と、優しいやまんばのはなし。
    子どもに合ったタイミングで、その子と信頼関係のある大人が、無理なく必要な時に読んであげたらいいと思う。

  • やまんばがだんごを置いていくシーンで子供によみきかせしながら泣きそうになるのをぐっとがまんしました。
    きっと誰かが見ていてくれる、優しいお話でした。

  • 心の教育。
    ポンポン山の月が、母親を亡くした子うさぎと、優しい山姥と風の子を見守り、みんなを明るく照らすお話。

  • 9月に読もうと構えていたがお声がかからなかった。残念。切ないけれど、とてもよい話。
    笑えて楽しければいい。そういうことでもないでしょう。

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著者プロフィール

1931年生まれ。児童文学作家。1968年にデビュー作品集『車のいろは空のいろ』が日本児童文学者協会新人賞および野間児童文芸推奨作品賞を受賞。以降、いくつもの文学賞を受け、多くの作品が小学国語の教科書に掲載されている。2001年に紫綬褒章受章。京都在住。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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