地を駆ける: 1980-2009

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 37
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582277746

作品紹介・あらすじ

エル・サルバドル、レバノン、イラン、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、コソボ、シルクロード、グリーンランド…小さなカメラを手に、世界の紛争地、辺境で生きる人々を撮り続けた写真家・長倉洋海の30年がびっしりと詰まった1冊。代表作と書き下ろしの文章でたどる決定版写真集。

感想・レビュー・書評

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  • 2枚だけ、ずっと覚えていた写真が、この写真集の中にあった!!!!
    やっぱり私が小学校のとき、うちの学校に来て講演をしていたのは、まさに長倉さんだったのでした。

  • いつの日か、アフガンを旅したくなった。

  • 私利私欲に翻弄され、おずおずと見っともなく地に這いつくばって、うじ虫のように生きている私たちの腐ったような眼の玉には、こんなまぶしくて目まいがしそうな究極の危険な場所があることすら信じられません。

    それを、こともあろうか長倉洋海は、30年にわたって、たった一個の小さなカメラで、一つひとつ丁寧に写し出し、巨大な問題性として私たちに差し出しているのです。

    内戦・虐殺・革命が続くエルサルバドル、レバノン、イラン、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、シルクロード、グリーンランドへと、世界の紛争と辺境の今を伝える彼の筆致は、けっして告発的でも大上段に振りかぶった倫理的な正義論でもなく、静かに穏やかに私たちの生きざまを少し内省させるような感じで語りかけます。

  • 超重厚。長倉洋海という写真家の歩み、歴史のダイジェスト。人が本当に大好きなんだなと感じた。激動する世界を放ってはいけない性質なんだなと感じた。目を通していると、それらがひしひしと伝わってくるから、いつのまにか大好きになっている。十分に感情移入できる。

  • 非常にボリュームのある写真集。
    戦場の緊迫感よりも、兵士達の横顔を巧く捉えている。
    長倉さんの人柄が感じられる一冊。

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著者プロフィール

1952年北海道釧路生まれ。写真家。同志社大学法学部卒、通信社勤務を経て1980年以降、フリーランス・フォトジャーナリストとして世界の紛争地を精力的に取材した。今日まで南洋から東南アジア、中東、シルクロードを踏破し、直近ではシベリアの少数民族ネネツなど極寒地の人々と暮らしを撮った。代表作にアフガニスタン抵抗運動の指導者マスードに密着取材した「マスード 愛しの大地アフガン」により国際的に高い評価を受け国内では第12回土門拳賞を受賞した。他に「エルサルバドル 救世主の国」(講談社出版文化賞)など著書、写真集多数。

「2020年 『女、美しく わが旅の途上で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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