洒落者たちのイギリス史―騎士の国から紳士の国へ

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著者 : 川北稔
  • 平凡社 (1986年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582474138

洒落者たちのイギリス史―騎士の国から紳士の国への感想・レビュー・書評

  • ●構成
    Ⅰ ファッションは法より強し――贅沢禁止法の時代
    Ⅱ 企業家=ジェントルマンの勃興
    Ⅲ 贅沢禁止法をこえて
    --
     ヨーロッパ中世には、社会的地位に応じた様々な生活上の規定が存在した。その一つが、ヨーロッパ各地で施行された「贅沢禁止法」である。本書は、14世紀から18世紀ごろまでの、イギリスの服飾史を題材として、封建制度が崩壊していく過程でどのように服装が変化していくのか、またこうした「生活のパターンとその人の社会的地位の関係」がいつどのように「大逆転」(p.12)したのかを明らかにすることを目的とする。
     身分・階層による消費の制限は、ヨーロッパの随所で行われていた。制限の意図は、下層民が上層人士を模倣して消費生活をおくることを禁じるものであり、その制限は服装だけでなく食事や娯楽など広く生活に及んだ。その中でも服装に関しては特に法によって細かく規定されたが、実際はあまり効力がなく、イギリスにおいても何度も施行されては半ば有名無実化されることを繰り返していた。
     結局、贅沢禁止法は16世紀には既に不評であり、17世紀にはもはや身分による制限から資産による制限に変容していた。この変化を明らかにすることで、封建制が崩壊していく様子の一端が垣間見れる。
     上流階層とジェントリ間の制限やジェントリ達の反発は詳しく描かれているが、ジェントリと下流階層間については言及が少ないことがやや物足りない。しかし全体としては平易な表現でコンパクトにまとまっており、一息に読める本である。
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    【古本】

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