北条氏康の妻 瑞渓院 (中世から近世へ)

著者 :
  • 平凡社
3.67
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582477368

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今川家から北条家嫡男氏康に嫁いだ瑞渓院とその子供たちの動向を軸に、氏康~氏政期の北条家の興亡をたどる一冊。嫡庶や出生順、婚姻関係の詳細な検討から見えてくる、家族という視点からの大名家の存在形態が興味深い内容だった。

  • ↑万人にとって4ではないと思う。
    個人的に戦国女性史を趣味で勉強してるので、やっぱり面白いなぁということで4。

    しかし戦国が好きだと言いながらも北条家は詳しくなく、上杉景勝と跡取り争いになった信虎が北条氏康の子どもだったことや、本主人公の瑞渓院が北条攻めで自害していたことなどは全く知らなかった。まだまだ勉強不足を痛感。
    いやそれにしても、史料にすらなかなか残らない人たちにも人生があって、これだから戦国女性史は面白いんだよなぁと改めて思ってしまいました。
    瑞渓院、早川殿、黄梅院、勝頼妻辺りで2時間ドラマくらい作れそうだけども。

  • 東2法経図・6F開架:289.1A/Z6k//K

  • メモ 今川義元の姉であり、北条氏康に嫁いだ。義父氏綱から孫の氏直までの北条家を見た。実家の兄弟姉妹や氏康との子どもの年齢や位置付けが詳細に検討されている。彼女の資料は少ないが、母親の寿桂尼や今川、武田、北条の同盟に係る婚姻など興味深い。今川、武田、北条は揃って滅亡した。彼女はどう思っただろうか。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒田基樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×