キャット・ウォッチング: ネコ好きのための動物行動学

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582542110

作品紹介・あらすじ

なぜ、ネコは…するのか?これだけ知っていれば、ネコと本当の友達になれる。

感想・レビュー・書評

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  • 猫の行動学と、猫が含まれる(イギリスの)諺まで紹介されています。いつかは、猫と共に暮らすことを夢見て、本書を読みました。

  • (2008.01.21読了)
    「この本では、一連の基本的な質問を設定して、それに単純明快な答えを与えるという形をとった。」(20頁)
    ネコに対する60ほどの質問とその回答という形で構成されています。随所に挿絵も入れられています。
    どこかで読んだことのある回答もありますが、初めて読むようなのもあります。読んでもよく分からないのもあります。
    「なぜ、なでられるのが好きか」「なぜ、糞を埋めるのか」「なぜ、尾を動かすのか」「なぜ、草を食べるのか」「髭を何に使うか」等々です。

    ●爪とぎ(40頁)
    なまったナイフの切れ味をよくするように丸くなった先を尖らせる事を思い描く人が多いと思うが、実は、使い古した爪の鞘をはぎ落として下のぴかぴかの新しい爪を表すための動作がこれなのだ。
    ●糞を埋めるのは?(52頁)
    ネコが糞を埋めるのは自分のにおいのディスプレー効果を弱める手段だ。糞を埋めは自分の社会的地位を気にしている下位のネコの行動である。
    ●尾を動かすのは?(60頁)
    ネコが尾を動かすと、怒っているのだと思う人が多いが、これは半分しか正しくない。ネコが葛藤状態にあるというのが正しい答えである。
    ●耳の位置によるネコの気分の表現(77頁)
    基本的な耳の信号が五つあり、それぞれ、くつろいだ気分、警戒の気分、いらいらした気分、防御的な気分、攻撃的な気分に関係している。
    ●とりたての獲物を飼い主に届けるのは?
    ネコがこれをするのは、彼らが飼い主を無能なハンターだと考えているからだ。
    ●色が見分けられるか?(117頁)
    色彩識別能力は持っている。しかし、ネコの生活において色彩はわれわれの生活におけるほど重要ではない。

    著者 デズモンド・モリス
    1928年生まれ
    オックスフォード大学で動物行動学の博士号を取得
    英国の動物行動学者
    (2008年1月26日・記)

  • ネコは何故、顔を洗うのか?猫は何故、つめを研ぐのか?猫は何故…そういったさまざまな疑問に答えてくれる本です。一問一答式だから、読みやすくて楽しいです。

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著者プロフィール

イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。56年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。59年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。67年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる 。

「2019年 『フクロウ[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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