本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005 (太陽レクチャー・ブック 5)

  • 平凡社
3.51
  • (17)
  • (25)
  • (54)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 299
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582630664

作品紹介・あらすじ

人気の書店は、どのように誕生し、お客さんの支持を集めているのか。独自のノウハウ、哲学を徹底的に語った「本屋さんの仕事」講座。ビジネスを成功させる秘訣、仕事と人生を楽しむヒントが見つかります。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本屋さんになりたい!
    と思ったことは、本好きな人なら一度はあるのではないだろうか。
    私もそのひとりだったけど、ならなかった。本屋さんの大変さは、もれ聞こえる。

    やっぱり大変な本屋さん。でもその魅力にとりつかれ、大変な状況すらも楽しみ、信念をもって「本屋さん」をしている人たちのお話が聞ける1冊。
    池袋コミュニティ・カレッジのレクチャーを基に構成されている本なので、まさにレクチャーをきいている感じです。質疑応答に参加できませんが、1500円でその場にいるかのようなお話を読めるのはお得では。
    本屋さんになりたい人は必読。

    本屋さんにならなかったけど、本にかかわる仕事には就いて、でもそのわりには現状にくさくさしている自分にとっては、「仕事で自分はなにがしたいのか」をもう一度考えるきっかけをくれた1冊。

  • パラリとめくって、タコシェの中の方がインタビューされていたので即買い。ガロのアンテナショップから始まり、ガロと青林堂書店のものしかおいてなくて、一日売上2000円の時とかあって、これはやばい!と試行錯誤していくうちに、今のかたちになった…と。「犯罪・拷問」「ドラッグ&コンピュータ」「風俗・サブカル系」「左右の思想となぜかエロ」「ちょっと社会派」「クィーア」といった棚の分類に独自のテイスト…って、独自すぎる!いまもそうなのかな…。「本の内容は、本屋が書き換えられない。すでに完成された商品だから、それをどういうふうに並べるかっていうのが、本屋の仕事だと思う」(タコシェ中山さん)◆永江さん書店員時代に先輩から「回転率は最高だけど品揃えは最悪のキオスクという書店が一方にあって、回転率は最低だけど品揃えは最高の国立国会図書館がもう一方にあって、その両極のどこに自分の立ち位置を見つけるかが書店員の仕事だよ」と。◆TSUTAYA TOKYO ROPPONGIは、店内で珈琲を飲めるようにして、たいていはなんともないけど、一度、お客さんが平積みの雑誌の上にこぼして40冊全部濡れたことがある、とか。それはお店とお客さんのどちらの負担になったんだろう…◆ある調査によると、本の購入の7割は、店頭での衝動買い。だから衝動買いしたくなる本をどう並べるか(ブックファースト)◆洋書はかなり半径が違うので、デザインをかんがえながら陳列(ハックネット)◆本を売って稼ぐのは非効率。本をベースにしつつ、マーケットを拡大して、広い分野にアプローチする必要(ハックネット)◆(所管)とりあげられている本屋に共通してるのは、その本独自の個性を出していかねば埋没してしまう、という思いと、本だけ売っててもなりたたない、さまざまな分野とアプローチして裾野をひろげていかないとたち行かない、という問題意識か。2005年の本だけど、いまはどうなっているのか、今にも通ずる問題意識と思いつつ。

  • ”<一言>
    ---
    T:
    P:
    O:
    ---
    <読書メモ>”

  • <閲覧スタッフより>
    ネット通販や電子書籍が普及し本屋離れが進むなか、リアル書店にしかできないサービスを提供するために書店員さんは様々な努力や工夫をされています。書店や本を支えている現役書店員さんの苦労や喜びなど、生の声を聞くことができます。
    --------------------------------------
    所在記号:024||ホン
    資料番号:20096360
    --------------------------------------

  • どういう思いを持って本屋をやってるのかの部分がしっかりしてないと。何をお客さんに与えられるのか。多方面から新しい価値をどう見せるか。

  • 「いま、本屋さんに求められている仕事とはどういうものか」について、独立系書店・チェーン系書店・洋書専門店・古書店などなどに関わる人がレクチャーした講座をまとめた一冊。
    「いま」といっても、これが出版されたのはちょうど10年前。とはいえ、ネットとの共存やこれからの書店のあり方など、現在の書店・出版事情の閉塞した状況を切り開くヒントに富む内容が非常に多かったように思う。

    印象に残った言葉。
    「衝動買いしたくなる本をどうやって並べるか。その魅力をどうつくっていくか。そういう編集能力、プロデュース能力、プレゼン能力といったものが、今後、書店の大きな仕事になっていくんだと思います」
    「『なんかいい本ないかな』ってふらりと立ち寄った方が、図らずも面白い本と出会う機会をつくることが、いまの本屋に求められることだと思う」

  • 図書館でざっくり読み終わった。本のサイズになっているが、どっちかって言えば雑誌に近いものです。
    対談形式になっている。
    本屋さんで働きたい人は読んでみていいと思う。

    7年前出されたもので、よく本屋に行く人は、今やあまり新鮮さがないかもしれない...

  • 書店員の仕事を知りたいのならぜひお勧めしたい1冊。書店員が普段何を考え仕事をしているのかよくわかる内容です。

  • 本屋さん達のお話を集めた1冊。
    ちょっと自慢っぽい話し方の人から、この人のお店は行ってみたいなと
    思うような人のお話までいろいろでした。

  • 2012 1/1読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    Amazonでリコメンドされた本。
    色々な本屋さん・本と関わる職業の人達のインタビュー・対談をとりまとめた本。もとはタイトルにあるようにレクチャーシリーズだったもの。
    個性的な試みをしている人の話が多く面白い。
    「あとがき」でも触れられているし昨今の読書歴や自身の経験からも感じていることだが、本と関わる/本を売る/提供する方法は多様であり得て、必ずしもがっちりかたまっていなくていい、ということを再認識できる。

全40件中 1 - 10件を表示

江口宏志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×