知識人とは何か

  • 平凡社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582702194

作品紹介・あらすじ

現代世界において知識人に課せられた役割を論じ、権力・メディア・政治にいかにかかわるべきかを自由な精神に向けて呼びかける。英国のBBCで放送された1993年の連続講演(6回)の単行本化。

感想・レビュー・書評

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  • 「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」(本文より)コロナ防疫に尽力する存在として、あるいは日本学術会議の任命問題の当事者として幅広い分野の専門家/知識人たちが注目を集めている今、一読しておきたいサイードの名著です。【中央館3F:図書 361.84//Sa17】【OPAC: https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN12605183

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]361.84/Sa17 [資料番号]0095103978、0095103326

  • 本著は20世紀後半を代表する批評家サイードが、「知識人」とはどのような者かを述べたもの。私のまだ将来定かならぬ学生時代、せめて大人としての社会的責任を引き受けて生きよう考えた際、いかなるときもサイードのいう「知識人」でありたいと思いました。「知識人とは、その根底において、けっして調停者でもなければコンセンサス形成者でもなく、批判的センスにすべてを賭ける人間である」。今でも教壇に立つときの指針です。
     最初は分からない用語などすっ飛ばし、平易な表現のみを拾い読みしてみてください。

    文学部 K.T


    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=90155

  • 読書量の無い人間には恐ろしく難解な書…。自由横断なアマチュアとはまた難し過ぎました。所々、日本の思想家が明治維新以後敗戦に至るまでに陥った状況や、ある程度国際関係をかじった者には解りやすい箇所もあるが。

  • @広島

    知識人とは何か。

    批判的姿勢。
    アマチュアリズム。
    周辺的存在。
    普遍的なものを求める姿勢。

    権力のために働く専門家とは別物。

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著者プロフィール

エドワード・ワディ・サイード
(إدوارد سعيد, Edward Wadie Said)
1935年11月1日 - 2003年9月25日
エルサレム生まれのパレスティナ人で、アメリカの文芸批評家。エルサレム、カイロで幼少時を過ごし、15歳の時にアメリカに渡る。プリンストン大学を卒業後ハーバード大学に学び、コロンビア大学の英文学・比較文学教授を務めた。サイードはまた、パレスティナ民族会議のメンバーとしてアメリカにおけるスポークスマンを務め、パレスティナやイスラム問題についての提言や著作活動など重要な役割を担った。『オリエンタリズム』(平凡社)、『知識人とは何か』(平凡社)、『世界・テキスト・批評家』(法政大学出版局)、『文化と帝国主義』(全2巻、みすず書房)などの主著が邦訳されている。

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