ジョイスとケルト世界: アイルランド芸術の系譜 (平凡社ライブラリー つ 4-1)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582761894

感想・レビュー・書評

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  • ダブリナーズのレポートを書くために読了。(精読したのは第二章だけ) ユリシリーズ、若き・・、もういっこ から、ジョイスは過剰なまでのローマ・カトリック主義、父権主義を批判している。極小の中の極大。()イェイツらとの違い。筆者の主張()

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  • ジョイスといえば、ジェイムズ・ジョイズ。ジェイムズ・ジョイスといえば『ユリシーズ』と『フィネガンズ・ウェイク』であり、どっちも未読。『ユリシーズ』は平凡社刊の旧訳版を持ってるのだけど、多分、読まないんだろうな……。
    コリン・ウィルソンの『アウト・サイダー』を読んだ時も、確かS・キングの『死の舞踏』を読んだ時も、何かしら私の好きな作家・著述家のエッセイを読むと、何故か必ずジョイスの『ユリシーズ』への言及が見られる。というわけで、紅茶とマドレーヌの場面だけでも読んだような気がするのだけど、実際は読んでないのでわからない。
    ジョイスはさておき、鶴岡真弓さんはケルト研究の第一人者でもあり、同時にケルトの幻想的な説話をも愛している人なので、研究対象としてのケルト民族だけでなく、もっと精神的なケルトについて細やかに語ってくれる筆致が魅力的だ。もっとも、もう一冊の『ケルト美術』のような堅い美術書(引用と図版が山のように載っている)のようなものも面白いけれど。
    そもそもケルトは字や絵の文化ではなかったので、口承伝承と図象によってその精神性を探らざるを得ないという難しさがある。それを読み解いていくという点で、この『ジョイズと〜』と『ケルト美術』はアプローチ方法が異なるだけで、どちらもケルトたちの書き残さなかった魂のようなものを探り出す試みなのかもしれないと思う。
    ……ジョイス、読まなきゃだめかな……。

  • ジョイスの渦はケルト組紐文様の渦だった。
     鶴岡先生はもうちょっとすっきり書いて欲しい。

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著者プロフィール

多摩美術大学教授・同芸術人類学研究所所長。専門はケルト芸術文化とユーロ=アジア装飾デザイン史研究。早稲田大学大学院修了。アイルランド・ダブリン大学留学。処女作『ケルト/装飾的思考』でケルト文化・芸術理解の火付け役に。著書に『装飾する魂』『ジョイスとケルト世界』『図説 ケルトの歴史』『京都異国遺産』『阿修羅のジュエリー』『すぐわかるヨーロッパの装飾文様』など多数。映画『地球交響曲第一番』でアイルランドの歌姫エンヤと共演。火曜日生まれ。

「2019年 『鶴岡真弓対談集 ケルトの魂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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