ジョイスとケルト世界: アイルランド芸術の系譜 (平凡社ライブラリー つ 4-1)
- 平凡社 (1997年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582761894
感想・レビュー・書評
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ダブリナーズのレポートを書くために読了。(精読したのは第二章だけ) ユリシリーズ、若き・・、もういっこ から、ジョイスは過剰なまでのローマ・カトリック主義、父権主義を批判している。極小の中の極大。()イェイツらとの違い。筆者の主張()
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[ 参考となる書評 ] -
ジョイスといえば、ジェイムズ・ジョイズ。ジェイムズ・ジョイスといえば『ユリシーズ』と『フィネガンズ・ウェイク』であり、どっちも未読。『ユリシーズ』は平凡社刊の旧訳版を持ってるのだけど、多分、読まないんだろうな……。
コリン・ウィルソンの『アウト・サイダー』を読んだ時も、確かS・キングの『死の舞踏』を読んだ時も、何かしら私の好きな作家・著述家のエッセイを読むと、何故か必ずジョイスの『ユリシーズ』への言及が見られる。というわけで、紅茶とマドレーヌの場面だけでも読んだような気がするのだけど、実際は読んでないのでわからない。
ジョイスはさておき、鶴岡真弓さんはケルト研究の第一人者でもあり、同時にケルトの幻想的な説話をも愛している人なので、研究対象としてのケルト民族だけでなく、もっと精神的なケルトについて細やかに語ってくれる筆致が魅力的だ。もっとも、もう一冊の『ケルト美術』のような堅い美術書(引用と図版が山のように載っている)のようなものも面白いけれど。
そもそもケルトは字や絵の文化ではなかったので、口承伝承と図象によってその精神性を探らざるを得ないという難しさがある。それを読み解いていくという点で、この『ジョイズと〜』と『ケルト美術』はアプローチ方法が異なるだけで、どちらもケルトたちの書き残さなかった魂のようなものを探り出す試みなのかもしれないと思う。
……ジョイス、読まなきゃだめかな……。 -
ジョイスの渦はケルト組紐文様の渦だった。
鶴岡先生はもうちょっとすっきり書いて欲しい。