- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582763249
作品紹介・あらすじ
強靱な思考と生によって絶大な吸引力をもつ哲学者・ウィトゲンシュタイン。無数の断片が織り重なるそのテキストを、独自の切り口と一貫した姿勢で再構成した、名アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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語りえぬものについて
スピノザ
Beauvoir
この書は、午後の時間いっぱいで読み終えることができるが、理解するには何年をも要するのようなことを本書の中で誰かが述べていた。
理解できたと思えたらそれはおそらく理解できたと思わせたのでしょう。
黙読で、目で読んだだけでこの書をおのれのうちに入れることができるものに、私は選ばれたのだ。
あぁ、なんという錯覚、なんという誤謬
、なんという傲慢、なんという驕り。
目を開いていない、ピントが合っていない、
眼鏡をかけていない、なんという見苦しき言い訳。
語りえぬものとは、いったい何なのでしょう?
何年後、人類は(と言っても哲学者が)この答えとして何を提示するのでしょう?
そもそも「語りえぬもの」それこそが主題なのでしょうか?
我々はそこをこそ見るべきなのでしょうか?
状態は、結果状態はどこにどのようにあるのでしょう?
この本を読む人間は、その過程を語りえるのでしょうか
階層・組織の有益性について。 -
言語論的転回に直結するが、論理実証主義とは距離がある。
すごく人間中心主義的な印象。僕はもっと、人間と動物や植物との境界は曖昧だと思う。
感想は一言。だからなんなんだ。
ウィトゲンシュタインの考えたことが、ぼくなとってはどうでもよすぎる。
ウィトゲンシュタインに共感するかどうかは、結局ウィトゲンシュタインと同じような問いに取り憑かれているかどうかだな。
逆説的に、ぼくは「そんなこと考えても仕方ないだろ」として哲学的問いを切り捨てる閾値が低いという点でウィトゲンシュタインに言われれまでもなく語り得ぬことはどうでもいいと思ってる。 -
元はといえばデレクジャーマンの映画から入った
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ウィトゲンシュタインを読むための入門書としては最適ではないか
読みやすくお薦めである。