東方見聞録1 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582763263

作品紹介・あらすじ

十三世紀、全アジアを支配下におくフビライ・カーンの寵愛を受けて、マルコ・ポーロは二十歳そこそこから十七年間、使者として元朝諸方へ派遣され、各地を踏査する。未曾有の繁栄を誇るシルクロードを採った往路の様子から、現在のミャンマーあたりにまで至る雲南への使節行、さらには元朝の宮廷事情にまで及ぶ見聞記。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    東方見聞録は歴史教科書に出てくるけど
    一般の書店ではみかけない
    東洋文庫おもいろい。

    いろんな薬草や食べ物も出てきて当時の風俗なども知ることができる。

    モンゴルの支配者に可愛がられていたマルコポーロ。

  • 誰しも名前は聞いたことはあるが、その内容については意外によく知られていないのではないかと思われる『東方見聞録』。

    ヴェニスの商人であるマルコ・ポーロは、同じく商人である父及び叔父に随行する形で東方へ向かった。
    その行路は、西アジアから始まり、広大な中央アジアを通って中国に至るというものであった。
    当時のアジアは、カーンの統治するモンゴル帝国におおむね服属しており、マルコもまた、フビライ・カーンに17年間仕え、その間に、カーンの宮廷事情や広大な中国領土などを見聞した。

    これが本書(第一巻)の概要であるが、その叙述の具体的なこと極まりなく、まさにユーラシア大陸中を冒険しているかのごとき気分に浸れる。
    また、各地の風俗、信仰、経済、産物、食糧、貨幣などがつぶさに観察されており、当時の世界を鮮やかに思い浮かべることもできる。

    モンゴル帝国を統べたカーンの権力が絶大であったこともよく分かる。

  • たまに「~ですぞ」ってなるのは何故。

  • 旅行期間は26年間。

    歴史の教科書で存在は知っていたが、これまで読む機会がなかった。黄金の国ジパング、マルコ・ポーロなどキーワードは受験のために覚えたので知っているが中身については全くの白紙。

    冒頭の旅行期間についても同様。

    ふと、自分の人生を振り返ってみる。適当な26年を切り取ってみると、マルコが生きた26年と大きく違うことが分かる。
    自分が旅行した期間をかき集めてみると、おそらく半年に満たないであろう。
    期間の問題ではないとして、新しい物に触れて刺激を受けているか否かでみると、むしろその差は広がる気がする。

    今から1000年近くも前の異国の話なので、今とは大きく事情は異なるであろうが、クビライ・カーンに関する記載は、本当にそんなことがあり得るのかと未だに信じられないことばかり。

    なんだか久しぶりに旅をしたくなった。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)97
    歴史についての知識で、未来への指針を探る
    本書は欧米人の日本人に対する偏見を知るための必読書である。

    出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介
    マルコ・ポーロの旅を丹念に追える本。黄金の国は、モンゴル王朝だった?

  • 1401夜

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著者プロフィール

ヴェニスの商人で旅行家。宝石商だった父親に従い1271年東方に旅立ち、小アジア・中近東・パミール高原を経て1275年に北京に到着。フビライ・ハーンに徴用され官吏として使え、1295年に帰還。

「2022年 『東方見聞録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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