東方見聞録2 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582763270

作品紹介・あらすじ

現在の天津郊外より台湾海峡に至る長大な運河に沿っての福建への旅、チパング島への遠征(元寇)、さらには極寒のロシアなど、広大な地域にわたって産業や宗教、習慣、迷信などを見聞してゆくマルコ・ポーロ。インド洋を経由するスパイスコースで帰路に着き、ヴェニスを発って二十六年という長い旅の終わりをむかえる。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻では大体モンゴルへ行くまでに通りすがった街の紹介(特産物や人の暮らしぶりなど)、モンゴル宮廷に仕えてから巡ったアジアの各地の紹介などなど、2巻では海路で東南アジアからインド、アラビアへ。ヴェネツィアへの帰還への道すがらの各地の紹介。
    帰りは道すがらの王様への花嫁を伴っての旅だったはずだけど、その辺の交流などの描写はなくて残念。
    まぁ花嫁届けるのがやっとって感じだったらしいので、あまり思い出したくない苦難の道行きだったのかなぁ。
    2巻には日本の紹介もあったのだけど、訪れてはいなかったので伝聞で人喰いの習慣があるとか書かれてたり。いやいやいや。
    インド方面はモンゴルに貢ぎ物はしてない裕福な王侯が多かった印象。
    終盤はモンゴル家系の戦争模様が描かれてました。
    元の時代の都はかなり生活や文化水準が高くて、これならもうちょっと後の時代に船でヨーロッパが交易に来ても鼻で笑うのもさもありなん。
    紙幣を通貨として使っていたり、戸籍みたいなのもあったり。

    獅子って序盤から書かれてるのだけど、1巻の半ばもすぎたあたりで獅子とは虎の事であると注釈が入ってるのに遅いよ!って突っ込んでみたり。
    文体に統一感がないのはこの時代はまだそういう感覚がなかったそうで、説明口調の中に唐突に○○ですぞ!とか語りかけられちゃったりするのはそういう事なのか!と。
    注釈含めてなかなかおもしろかったです。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)97
    歴史についての知識で、未来への指針を探る
    本書は欧米人の日本人に対する偏見を知るための必読書である。

    出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介
    マルコ・ポーロの旅を丹念に追える本。黄金の国は、モンゴル王朝だった?

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著者プロフィール

ヴェニスの商人で旅行家。宝石商だった父親に従い1271年東方に旅立ち、小アジア・中近東・パミール高原を経て1275年に北京に到着。フビライ・ハーンに徴用され官吏として使え、1295年に帰還。

「2022年 『東方見聞録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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