釈尊の生涯 (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582764789

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  • 伝説、神話に彩られたお釈迦様、ではなく、人間ゴータマブッダの生と死に迫ろうとする名著。

  • 神格化された釈尊像を打ち砕く小論。私はまとまった教義無き仏教という考え方が好ましく感じる。最後の結びの1段落は名文です。心を静かに打ちます。

    ・仏教の出発点が種々に異なって伝えられているという点に、重大な問題と特性がある。
    ・あまねく人々に対して教えを説くということは、当時のインドとしてはまさに未曾有のことであった。
    ・「二人して一つの道をゆくことなかれ。始め善く、中ごろ善く、終わりも善く、理と文とそなわれる法を説け。」
    ・仏教教団が拡大した経済的要因。貨幣経済の進展。
    ・ヴァッジ人の民主主義性、人権文化。
    ・ゴータマの旅行は少人数だった。
    ・釈尊の教祖性の否定。
    ・釈迦が死去する際の世界の美しさへの感嘆。
    ・「正理と法の領域のみをあゆんできた。これ以外には道の人なるものも存在しない。」

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

「2018年 『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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