山之口貘 沖縄随筆集

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 24
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582764918

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄を離れて分かること、見えること。
    出ないと気づかなかったこと。
    それは嬉しくもあり、悲しくもあり、故郷はただ遠くて。
    沖縄を離れていた
    学生時代に読んでおきたかった。
    沖縄に居ながら読むのをは、また違って感じただろうな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      読んでみたいと思っていたので、講談社文芸文庫の「山之口貘詩文集」は購入リストンに載せている。この随筆集も一緒に読んでみよう。。。
      読んでみたいと思っていたので、講談社文芸文庫の「山之口貘詩文集」は購入リストンに載せている。この随筆集も一緒に読んでみよう。。。
      2012/08/08
  • エッセイの中にあった<B円>の存在については、不明にしてまったく知らなかった。
    B円-B型軍票というのがいわば正確な名称らしいが、
    占領下の沖縄で、'45年から'58年まで通過として流通したアメリカ軍発行の軍票である。
    沖縄以外にも奄美群島はもちろん、一時的には日本国内でも少量ながら流通したらしい。
    つまりは、当時の沖縄において唯一の法定通貨だったわけである。
    問題は、このB円のレートだが、'50年当時、1ドル=120円に固定された、というのだ。ご承知のように日本円の固定相場は360円の時代であったから、B円はちょうど三倍の円高設定ということになる。
    これによって、沖縄にアメリカ製品を中心にした欧米の輸入品が溢れることになり、以後'58年のB円廃止とともに、沖縄の通貨はドルに切り替えられ、通貨政策の上でもアメリカ化の完成へと到るのである。

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著者プロフィール

山之口貘(やまのくち ばく)
1903年~1963年。沖縄生まれの詩人。1938年、第1詩集『思辨の苑』。1940年、第2詩集『山之口貘詩集』。1958年、『定本 山之口貘詩集』で第2回高村光太郎賞受賞。1963年、59歳で永眠。死の直前、詩業に対し沖縄タイムス賞が授与される。1964年、遺稿詩集『鮪に鰯』刊行。1975(~1976)年、『山之口貘全集』(全4巻)刊行、近年では、2013年に『新編 山之口貘全集』が刊行されている。

「2019年 『すごい詩人の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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