学歴の社会史―教育と日本の近代 (平凡社ライブラリー (526))

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著者 : 天野郁夫
  • 平凡社 (2005年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582765267

学歴の社会史―教育と日本の近代 (平凡社ライブラリー (526))の感想・レビュー・書評

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  • 教育を通して日本の近代社会の基礎的な構造をときあかそうとする一書。なによりもその視点がユニークで、制度史でなく社会史的に教育をみたというのは、20年前の仕事としてはかなり独創的だったんじゃないかと思う。とりわけ印象的だったのは、大学が大学であるためにどんどん近代国家に取り込まれていくところを描いた後半部分で、やや制度史的で冗長な印象もないではないが、近代国家の自己産出性を見事に描き出していると思った。

    ところでこの本があるなら、現代的には「就活の社会史」というのもあるのではないかと思ったが(この本にもそういう側面はあるが)、どうやらそういうタイトルの本はない模様。新書とかだったら売れると思うんだけどな。ただ自分ではできそうもないが。

    ただ一度いつかやってみたいのはいわゆる「自己啓発本」や「経営者の成功談」がいかにいい加減かという話で、時代によってきっと言ってることが全然違うと思うのだが(もしかしたら同時代でも全然違うかもしれないが)、なかなか手がつかない。いつか大きな図書館のある職場で、そういう本を手当たり次第見られるようになったらやってみようと思っている。

  • 学歴について学ぶことが出来た。

  • 明治維新後、藩閥から学閥の時代へ!長州藩の先見の明は山口高等学校の設立に見られた。帝大へ自動的に入学できるナンバースクールと山口高!かつては士族が熱心に学問を学んだが、平民が明治期を通してどのように進学への情熱を高めていったのか。明治23,28,33年の学校別の平民比率の推移は興味深い。弁護士・医者が当時は尊敬を集めるわけではなく、平民比率が高かったことは今では想像もできない。医学部そして私立の法学部は平民比率が驚くほど高い。明治20年代に官立学校が長期間の教育を必要としたのは何よりも外国語教育のためであり、帝国大では欧米の最新の学問を学ぶため英語・ドイツ語の授業が稀ではなかった!実に皮肉なグローバル時代の今と同じお話し!!この他、商人教育、上京遊学、中等・初等教育、敗者復活になった師範学校など目から鱗のデータであった。

  • 開国、そして異文化の流入によって花ひらいた転換期・明治。現在の素地となる様々な出来事や潮流が生まれた明治文化の多様性をご紹介します。
    <閲覧係より>
    明治政府が打ち立てた「富国強兵」の風潮はタテ型の社会構造と教育システムをもたらした。それは必然的に「学歴社会」というものを作り出し、受験戦争、偏差値によるランク付けといった現在にまで至るヒエラルキー社会に人々の価値観を放り込むことになる。本書はその「学歴」成立前後の過程を探ります。
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    所在番号:372.1||アイ
    資料番号:10171764
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  • 09/3 途中で断念

  • 分類=教育・近代教育・学校・学歴・受験・エリート・競争社会。05年1月(92年11月初出)。

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