純粋理性批判中 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (559ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582765397

感想・レビュー・書評

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  • 『純粋理性批判』の中核にあたる<誤謬推理><アンチノミー><理想>部の邦訳。カテゴリー論において根拠づけられたア・プリオリな総合命題の可能性が、果たして理性の領域で可能なのか。これが主要な問題である。カントはこれを3つの理念―魂の不死、自由、神―の問題に帰着させ、その各々が経験という地盤では成立し得ないことを説く。もちろん、その一方で、3つの理念が人間の理性には不可避的に生じてくるがゆえに、諸理念にも何らかの目的があるはずである。それが、カントによれば、経験を秩序づける統制的原理としての効用である。今なお顧みられ続ける哲学書であり、人間の経験とそれを超えた地平を指し示す手がかりを与えてくれる人類史的名著だと言える。

  • [ 内容 ]
    私たちは何を知りうるのか。
    そして、何を知ろうと望むのか。
    人間理性の限界と可能性を画定し、形而上学の認識論的批判を企てたヨーロッパ近代哲学の最大の古典。
    定評ある原佑訳に補訂を加え、さらに精確な訳文でおくる、不朽の名著。


    [ 目次 ]
    第2部 超越論的弁証論(純粋理性の概念について;純粋理性の弁証論的推論について)


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    [ 参考となる書評 ]

  •  なるほどさすがに名著だけある、読んでいて目眩がするかと思ったほどすごい内容が書かれてある。上巻よりもこの中巻の、理性についての話しの方が読みやすいと思います。特に、純粋理性概念と悟性、経験との関係が非常におもしろかったです。2007.12.17-(31)-2008.1.28.(43d).

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著者プロフィール

1724-1804年。ドイツの哲学者。主な著書に、本書(1795年)のほか、『純粋理性批判』(1781年)、『実践理性批判』(1788年)、『判断力批判』(1790年)ほか。

「2022年 『永遠の平和のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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