- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582765595
作品紹介・あらすじ
「侵略戦争」に謝罪は終わった、終わらない?「南京虐殺」はあった、なかった?「靖国参拝」は軍国への道、不戦の誓い?そうした論争のリングに駆けつけるより、悠久の歴史に今こそ熱い目を。学校では教えてくれない、教えられる大人はあまりに少ない、巨大な隣人、六千年の歴史物語。
感想・レビュー・書評
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蒼穹の昴や坂の上の雲とかローマ人の物語を読んでいて、中国の歴史が気になり、簡単に中国の歴史全体を知りたいと思い図書館で手にした。始皇帝から江沢民まで各時代のイベントをベースに歴史が進んでいく。とても分かりやすく書かれているのでなぜ今の中国がこのような状態で存在しているのかが大体分かった。
・国土が広すぎる⇒政府のガバナンスが効かない。国としての一貫性のある施策が打てない
・気候柄産業が乏しすぎる⇒貧富の差が激しい
・科挙に基づいた超官僚主体主義⇒賄賂、横領による政治腐敗
・多民族(地域毎の民族)⇒民族内紛争。内戦の多発。
これらの事より経済的にも政治的にも民衆の力が落ちて中央のなすがままになり、民度が低い国となったのではないかなぁ。なんて勝手に思う。
後半が対日抗戦の状況(特に日本軍の蛮行への非難)について詳細に記載されており、中盤までの雰囲気とがらりと変わっている。確かに日露戦争のころと日本軍、日本人もずいぶん悪い方に変わり果てて(これが日露戦争に勝利したことの驕りによるものであろうか)いるのだが、少々恣意的に日本を悪とする表現が多く、読んでいて少々不快になった。毛沢東が12,500km歩いた話とか、ホントかよ?なんか北朝鮮の金正日伝説的な書き方でなんかバイアスかかりすぎているのが×でした。後半がおかしい。
旧ソヴィエトのように民族毎に国を分割したらいいのでは?と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国近現代史を中心に書かれているが、中国共産党と毛沢東を美化しすぎているなあ。大昔、毛沢東とカストロが美化されていた頃のようだ。天安門事件はもちろんのこと、文化大革命あたりなどは全然だ。中高生にはすすめられない。