- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582766837
作品紹介・あらすじ
「外的世界についてのわれわれの言明は、個々独立にではなく、一つの集まりとしてのみ、感覚的経験の審判を受けるのだ」とすれば科学も、一つ一つ蓄積された真理の体系ではなく、神話と同様の(効率よい)信念体系にすぎない-。現代論理学から出発し、言語の理解と使用についてあざやかに踏査するクワインの思考を、手をとって案内する必読書。
感想・レビュー・書評
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良書。ホーリズム、翻訳の不確定性、理論の決定不全性、存在論的相対性...といった考えが、具体的事例をとおして大変わかりやすく説明される。巻末の著作ダイジェスト、キーワード解説、読書案内も有用。論理学復習しよう、原著も読もうと思わされた。 ところで、amazonレヴュアーさん、クワインが中庸だって...?うーむ、こんなに過激な人はいないのでは?
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言葉(名)と対象を一体と観るいわゆる西洋的な(密教の真言に近い?)認識構造から、対象から名を引き剥がし、名を一つの形式の記述として対象と結びつける(つまり対象と名の関係は恒久的でない、と理解していいのか?)という考え方
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[ 内容 ]
「外的世界についてのわれわれの言明は、個々独立にではなく、一つの集まりとしてのみ、感覚的経験の審判を受けるのだ」とすれば科学も、一つ一つ蓄積された真理の体系ではなく、神話と同様の(効率よい)信念体系にすぎない―。
現代論理学から出発し、言語の理解と使用についてあざやかに踏査するクワインの思考を、手をとって案内する必読書。
[ 目次 ]
序章 修業時代
第1章 カルナップとクワイン
第2章 ホーリズム
第3章 翻訳の不確定性
第4章 存在論とその相対性
第5章 認識論の自然化
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