ページをめくる指―絵本の世界の魅力 (平凡社ライブラリー か 38-1)
- 平凡社 (2012年4月12日発売)
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感想 : 12件
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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767612
感想・レビュー・書評
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本文でも言及されているが、それを読んだだけで紹介された本自体を読んだつもりになってしまう所謂ブックガイドではない。また積読が増えてしまう。。最後の石井桃子インタビューも加えられたことに感謝しかない。
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「児童文学」とかそういうカテゴリーにとらわれず、純粋に作品として愛していることが伝わってくる。
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感傷におぼれがちな世の絵本論から離れて、絵本に真っ当に向き合うと、こういう評論になる、という本。的確で、正直で、小気味よい。
多くの絵本に、ある種の政治性、権力性があることを暴き、一部の絵本には脱構築の要素があることをすくい取っている。
昔話を聞かせるという暴力性。
読書は多くを与えるが、何かを失う体験にもなる。 -
絵本を語るエッセイ集。と言っても単なる紹介本には終わらず、鋭い洞察力で内外の絵本を批評していきます。
書かれる絵本の変遷から著者の人生観まで分析するその手法は鮮やかであるが、分かったからもうそれ以上言わないで、てな気分にもなる厳しさもあり。でも基本的に視線は暖かでもあります。
石井桃子との対談がまた好いなぁ。