- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582800760
感想・レビュー・書評
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磯田道史氏の「日本史の探偵手帳」の中で、
孝明天皇は何故攘夷を唱えていたか?本心ではどう思っていたのか?
という問いがあり、答えは徳川慶喜の「昔夢会筆記」を読めば分かる、と勿体ぶった記述があって、答えが気になって仕方がなかったので読んでみた。
その答えの部分
P163
“先帝の真の叡慮というものは、誠に恐れ入ったことだけれども、外国の事情や何か一向ご承知ない。昔からあれは禽獣だとか何とかいうようなことが、ただお耳にはいっているから、どうもそういう者のはいって来るのは厭だとおっしゃる。煎じ詰めた話が、犬猫と一緒にいるのは厭だとおっしゃるのだ。別にどうというわけではない。どうかしてああいう者は遠ざけてしまいたい、さればといって今戦争も厭だ、どうか一つあれを遠ざけてしまいたいとおっしゃるのだね。”
攘夷攘夷といっているが、本当は戦争もしたくない。だが、このことは誰にも言うな。徳川しかおらぬ。なんとかせよ。
とまあ、そういうことらしい。
朝敵にだけはなりたくない、名誉を重んじる慶喜としては、とてもつらい立場だったのだろう。
編者が渋沢栄一というのも、何気に豪華だ。
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徳川慶喜の旧臣・渋沢栄一が、『徳川慶喜公伝』執筆のために慶喜本人に聞き取りをした記録。
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これは難しい。
でも内容は一言一文興味をひかれる。
男爵渋沢栄一が中心となり
徳川慶喜に江戸末期の話を本にした。
興味ある人はぜひ -
側近達の聞き取りによる徳川慶喜の回想録。大政奉還時の心境や、当時の状況などあくまで慶喜個人の記憶と視点からざっくばらんに話している。