朝鮮近代史 (平凡社選書 90)

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  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582822908

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  • 朝鮮近代史の流れが日本帝国主義の伸張に対する開化派・守旧派、また抗日市民運動を、社会主義・民族主義といった二項対立によって動いていくという全体像がわかった。

    また、それに関連して、あとがきの朝鮮の戦後の歴史著述が各人のイデオロギーに左右されてしまっていて、すなわち、韓国では社会・共産主義的な活動が軽視されたり、北朝鮮では金日成の体制に批判的だった一派に関する記述が抹殺されてしまっていて、そうした二項対立によって真実が見えにくくなっているという歴史学上の問題提起が印象的だった。

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著者プロフィール

1926年、韓国済州島生まれ。朝鮮近代史・思想史を専門とし、京都大学にて文学博士号を取得。大阪市立大学講師、花園大学教授などを歴任。『朝鮮近代史研究』(日本評論社)、『朝鮮の開化思想』(岩波書店)、『朝鮮儒教の二千年』(講談社学術文庫)など多数の著作がある。

「2021年 『朝鮮半島史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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