噴版惡魔の辭典

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582828177

感想・レビュー・書評

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  • 2020.8.23市立図書館 →2021.2.入手
    SNSの「#推し凡」のお題であれこれ考えているうちに思い出した。持っているような気もするけれど、すぐには見当たらず、とりあえず図書館で借りてきた。
    アンブローズ・ビアスによる辞書パロディの元祖「悪魔の辞典」に倣った趣向で、5人の筆者がそれぞれに書いた定義を読み比べるのがおもしろい。もとは1980年代前半の雑誌「アニマ」の連載(競作)。今読むと、男女の固定観念など時代を感じる記述も少なからずあるけれど、なるほどと思う定義にであって膝を打つことも多い。
    5人の著者のうち安野光雅以外の4人(劇作家別役実、SF作家横田順彌、動物行動学者日高敏隆、精神科医なだいなだ)はこの十年ほどで次々に鬼籍に入った。いまこのような趣向の本をつくるとしたら、だれに書かせたいだろう?

    (追記:2020年末に安野光雅が逝去して、関係者全員故人になってしまった。入手したのを積んどいたら高3長女が手にとって、読み始めたらおもしろくてとまらないらしい)

  • 「毒舌」を自称する人は往々にしてただ口が悪い、言葉が汚いだけであることがほとんどです。
    「毒舌」を目指すならこれを読んで、もっと機知に富んだものにしないとね(笑)

  • ビアスの『悪魔の辞典』を愉快に真似た噴版。1980年代半ばの世間を斜めに見ている空気を感じる。
    もし2010年代の今にもう一度書かれたら、まったく逆の解釈がされている言葉も多いだろう。それほど言葉は変化しやすいもので、頼りなく、だから面白いのだと思う。

  • 安野光雅さんに興味があって読んだ。こういうのも面白い

  • 別役実、横田順彌は一時はまってました。『ショート・ショート・ランド』という雑誌が講談社から出ていた頃です。

  •  A.ビアズの「悪魔の辞典」の日本版。
     身の回りの日常を、わざとひねくれた視点から解釈する五人の作家の毒舌が冴えます。絵本作家の安野 光雅さん、昆虫学者の日高 敏隆さんがラインナップに顔を見せているのがちょっと意外かもしれません。

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著者プロフィール

安野光雅(あんの みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

「2023年 『文庫手帳2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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