ダブルトーン

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著者 : 梶尾真治
  • 平凡社 (2012年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582835717

ダブルトーンの感想・レビュー・書評

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  • タイトルの『ダブルトーン』を、初めて書籍広告で目にした時は
    「二重の音ってことは、重音?」と勝手に想像していたのだけれど、

    なんと、1枚の原画から2つのネガを作って版を起こし、
    それを刷り重ねて作品として仕上げるという、印刷の手法なんですね!

    以前の作品『この胸いっぱいの愛を』が、
    タイムトラベルものとして私の中ではかなり上位を占める作品なのに
    タイトルがあまりに昔の少女漫画みたいで
    なかなか人に薦められないというジレンマに陥ったりしたのに較べると、
    この『ダブルトーン』は、物語とタイトルがぴったりと寄り添っていて
    梶尾さん、ナイス!と思わず呟いてしまったりして。

    朝、目を醒ましたときに、自分の隣に誰かの気配を感じるか否かで
    「今日は自分が誰なのか」わかる、田村裕美と中野由巳。

    夫の洋平と娘の亜美の世話を焼き、週に何日か税理士事務所で働くという
    判で押したような生活に密かな淋しさを抱いている主婦の裕美と
    老舗の小さな広告代理店で事務からイベントのMCやクライアントの接待まで
    臨機応変に対応して、充実した日々を送る独身の由巳が
    記憶を共有しながら、眠りを境にスイッチする、という設定がおもしろい。

    由巳が結婚前の裕美なのかと思ったら、そうではなくて完全に別人格で、
    しかもふたりが生きる世界には数年のタイムラグがあったり、
    数年後を生きる由巳の前に、妻を亡くした洋平が現れたりして
    このふたりに、どうして記憶の共有が?と一気に作品世界に引き込まれます。

    ミステリとして見ると、犯人の目星がすぐについてしまって物足りないかもしれませんが
    ふたりの女性の心理に寄り添って読むと、かなりハラハラドキドキを味わえます♪
    それにしても、大変な目に遭った由巳に、この先ちゃんと幸せが訪れますように!
    と願わずにいられません。。。

  • どんどん物語に引き込まれて、一気に読み終えましたぁ‼
    全てが繋がりラストに向かう展開は、呼吸する事すら忘れる程でしたぁ‼

  • 心がシンクロした2人の女性、過去に生きるパート主婦、未来に生きるOLが未来で殺される自分を感じて過去に戻り少しずつ小さな生活を変える事で難を逃れる。この過程で生活の

  • 普通の主婦、田村裕美と、独身OLの中野由巳は、夢の中で別の人生を過ごしているような不思議な記憶が残っていることがあった。

    曖昧だった寝起きの記憶が次第にはっきりとしてきて、お互いの人生にかかわりあっていくような気がしてくる。

    ファンタジーなのにちょっぴりミステリーも入っていて、何とも不思議な設定なのですが…
    二人の女性の入れ替わりがそんなに読み難くなくて、どうなるんだろう?のドキドキ感でラストまで一気読みでした。

  • ドラマは見ていないが、話はよかった。

  • 広告代理店の下請けをしている会社で働く独身の中野由巳、保育園に通う亜美という娘をもつ税理士事務所で働く田村裕美、ふたりの魂が時間と空間を隔てて相互に転移することにより、過去に起こったはずの犯罪を防ぐという奇想天外な物語。やはり、『壱里島奇譚』の作者だなと思わせる梶尾ワールドにようこそ。

  • もちろん、悪くはないのだけど、梶尾さんの作品なので、
    もっと切ない系を期待していた分、ちょっと印象が違う
    気がしてしまった。
    でも、こういうお話は、すごく好き。

  • BSの新ドラマ紹介のあらすじが面白かったから、図書館で見つけて思わず手に取った作品。
    結婚し、日常生活にマンネリを感じている裕美と、独身で、日常生活を生き生きと過ごす由巳の、2人の“ユミ”が入れ替わる。その設定が面白いと思った。
    裕美と由巳の間に二年という時差があることに気づいてからのドキドキ感はたまらない。

    「黄泉がえり」の作者さんだそうで…。
    今度はそちらも読んでみようかな。

  • 2013.09.02読了

  • これはパラレルワールドなのだろう。
    二年の時間を置いた別の世界で生きる二人の女性が感応しあう。

    ある日由巳の前に現れたのは郁子という女性で、親しくなるうちに男性を紹介されるが、その男性は裕美の夫であった。
    妻帯者であるはずなのに由巳に好意を示す男性。
    裕美と感応しあううちに由巳は二年後の世界に生きていて、過去に生きる裕美は死んだ事を知る。
    それは事故死だったのか。それとも殺されたのか。
    由巳と裕美が情報を共有できるようになった時、果たして過去を変える事は出来るのか?

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ダブルトーンの作品紹介

私の記憶の中のあなたは誰?ユミという同じ名前を持つ二人の女性が、互いの記憶を共有している不思議に気づいた時から、衝撃的な愛のドラマが始まった…。タイムトラベル・ロマンスを超えるラブ・サスペンスの新境地。

ダブルトーンのオンデマンド (ペーパーバック)

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