ダブルトーン

著者 :
  • 平凡社
3.47
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本棚登録 : 212
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582835717

感想・レビュー・書評

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  • 時間を利用したSFミステリーといったところでしょうか。
    同じユミが、別のユミと協力して謎を解決します。
    全く知らなかった二人がなぜ繋がるのかは、本を読んでのお楽しみ。
    ラストの方は、結構ハラハラします。
    ラストシーンは映画にでもなりそうな感じです。

  • 心がシンクロした2人の女性、過去に生きるパート主婦、未来に生きるOLが未来で殺される自分を感じて過去に戻り少しずつ小さな生活を変える事で難を逃れる。この過程で生活の

  • 普通の主婦、田村裕美と、独身OLの中野由巳は、夢の中で別の人生を過ごしているような不思議な記憶が残っていることがあった。

    曖昧だった寝起きの記憶が次第にはっきりとしてきて、お互いの人生にかかわりあっていくような気がしてくる。

    ファンタジーなのにちょっぴりミステリーも入っていて、何とも不思議な設定なのですが…
    二人の女性の入れ替わりがそんなに読み難くなくて、どうなるんだろう?のドキドキ感でラストまで一気読みでした。

  • ドラマは見ていないが、話はよかった。

  • 広告代理店の下請けをしている会社で働く独身の中野由巳、保育園に通う亜美という娘をもつ税理士事務所で働く田村裕美、ふたりの魂が時間と空間を隔てて相互に転移することにより、過去に起こったはずの犯罪を防ぐという奇想天外な物語。やはり、『壱里島奇譚』の作者だなと思わせる梶尾ワールドにようこそ。

  • NHKのドラマで観ました。設定も内容も面白かった。

  • NHK BSで始まったドラマが意外に面白かったので原作を読んでみたら、少し描き方はドラマは違ってますが、なかなか面白かった!

    2人のゆみの入れ替わり方がなかなか面白いし、徐々に謎が解き明かされていく進行も良かった。

    ドラマの話だが、相変わらずキャスティング、うまいわと感心。友近、そっくり^_^

  • 出版当時、ツイッターで作者さんに寄せられていた感想に期待を膨らませられるものがあったので、とりあえず買っといたものです。なかなかゆっくり読む機会が得られなかったのだけど、ちょうどドラマ化も決定したとのことで、列車で4時間余り、たぶん車中の友には最適では・・と本棚から迷いなく選んだ一冊でした。で、これがまた本当に最適だった。
    というのも、私の出発駅が熊本駅。まさに冒頭、主婦のユミが利用する駅!!2日前にできた駅構内の書店の店頭になぜこの本が平積みされていないのか・・と思ったほどです。地元の人も、旅行者も喜ぶんじゃないかなあ・・。私なんか、18年位前ウルトラマンで熊本市街地が怪獣に襲われた時と同じくらいワクワクするんですが・・。
    そんなこんなで知ってる街角は出てくるは、行き来する二人のユミの話にすっかり引き込まれ、とにかくページをめくる手がとまりませんでした。おかげで、乗継もあったのに目的地に着くまでに読了してしまいました。
    ま、確かにほかのレビュー者さんの指摘もあった通り、ちょっと「読め」てしまったところもあるんですけど、ラストが・・。それでも、最後まできっかり読ませてしまう作品でした。
    で、ドラマです。あらためてキャストを見ると、原作よりも二人のユミの年の差が縮まっている感じもします。たぶん舞台は東京か、どこかの「まち」で熊本色はすっかり消えてしまうでしょうけど、それはそれでどんなふうに「料理」してくれるのか、楽しみだったりします。残念ながら6月から(NHKBS)なんでまだ予約できないのですが、見逃さないようにしなければ・・。

  • この作者らしいテーマだなあと思って読み進めると、段々物語が緊迫感を増し、ミステリーの世界に。犯人は予想がついてしまうが、展開は面白く楽しめた。

  • 「月刊百科」、後に「ウェブ平凡」に継続して連載された29節を単行本化したもの。

    この作家のものを読むのは初めてで、"ゆみ"という二人の女性の意識が繋がるという設定にファンタジーノベルかと思って読んでいくと、真ん中あたりからミステリーになって、次第に切迫感を感じるようになり、最後にドンデン返しという結末となる。

    話題になった映画「黄泉がえり」の作者だと知って、なるほどと思った。

著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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