日本のエネルギー、これからどうすればいいの? (中学生の質問箱)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582835731

作品紹介・あらすじ

脱原発よりも大切なこととは?自然エネルギーに替えていくだけではだめなの!?原発を知ることは日本の社会を知ることだった。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館。エネルギー中毒という言葉が、印象に残った。
    ・p145の日本の上空大気圏にふりそそぐ太陽エネルギーの量とエネルギー総供給量の変遷のグラフ、実績はこの本が発行された2012年ごろまでだったが、現在の総供給量を調べたい。また、太陽エネルギー入射量も合わせて最新の情報を知りたい。「私たちが自然現象と呼んでいる現象は、地球に達する太陽エネルギーのうちわずか0.2%のエネルギーで起こされています。」とあった。

    ・p150「日本はすでにひとりあたり12万キロカロリーぐらいのエネルギーを使っています。」「日本はこれから人口がどんどん減っていきます。年々0.5%あるいは1%くらいずつ減少していくと予想されています。それに加えて、年に1%の率で省エネをすれば、それだけで、2060年には消費エネルギーを太陽エネルギーの0.2%程度、つまり現在の消費量の3分の1(4万キロカロリー)程度まで減らすことができます。具体的な方策については、市民エネルギー研究所が出している『2010年日本エネルギー計画』(ダイヤモンド社)に詳しく紹介されています。非常に精密な社会モデルを構築して、計算しています。」とあった。読んでみる。

    ・p169「弱い人たちを犠牲にしないで生きるような社会がつくられるとすれば、そのときには必然的に原発もなくなるだろうと私は思います。」とあった。私も原発に疑問を持つ理由のひとつが「分断を生みやすいと思うから」。では、代替え案はと言われると言葉に詰まる。だからこそ知り続けたいし考え続けたいのだが。

    【次に調べたいこと】
    ・現在の総供給量&太陽エネルギー入射量。
    ・『2010年日本エネルギー計画』(ダイヤモンド社)に書かれている方策を確認。

  • 立ち読みで4章ほど読んだ。原発反対派の本。原発うんぬんはさておき、エネルギー消費に対する考え方は興味深かった。
    原発がどうとか、温暖化がどうとかゆー以前にエネルギー使い過ぎだ。(しかも使う国に偏りがある)そもそもエネルギーの消費量を減らした社会にしなきゃダメだ、と。

  • 原発は、事故時には世界的な汚染を引き起こすし、熱効率が悪く海水を温めて環境を変えるし、将来何百万年もお守りが必要な死の灰を生み出すし、発電の経済性も低いし、弱い立場の人たちの犠牲の上に成り立っている。そもそも人間が使うエネルギーが多すぎ、偏りすぎる。

    太陽エネルギーの0.2%で自然現象がひきおこされている。日本ではその3倍のエネルギーを使っている(2012年)なら、異常気象になるのも当然だと思いました。どうすればいいのかは難しいですが。

  • 専門家の視点で、そして著者個人としての見解をブレずに明記してくれた本だった。

    車は乗らない

    など、すぐに全てを真似はできないかもしれないけれど、本当に社会を変えていかないと手遅れになるのだという危機感を覚えた。

    自分には何ができるかわからないけれど、自分が今生きている時代を知り、これからの子どもたちにどんな時代を生きてほしいかを考えたい。それを隣の人と話し合い、小さなことでもできることから取り組みたいと感じた。

  • 日本の法律で定められている
    セシウム 4万ベクレル/1㎡
    汚染    1mmシーベルト以内/年

  • なぜか嘘くさく聞こえるけど
    まあいいでしょう。
    頑張ってほしい。
    ていうか自分は何ができるんだろう??

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著者プロフィール

元京都大学原子炉実験所助教。工学修士。
第2次世界大戦が終わった4年後の1949(昭和24)年8月、東京の下町・台東区上野で生まれる。中学生のとき地質学に興味をもち、高校3年までの6年間、ひたすら山や野原で岩石採集に没頭する。68年、未来のエネルギーを担うと信じた原子力の平和利用を夢見て東北大学工学部原子核工学科に入学。しかし原子力について専門的に学べば学ぶほど、原子力発電に潜む破滅的危険性こそが人間にとっての脅威であることに気づき、70年に考え方を180度転換。それから40年以上にわたり、原発をなくすための研究と運動を続ける。2015年3月に京都大学を定年退職。現在は長野県松本市に暮らす。著書に『隠される原子力・核の真実─原子力の専門家が原発に反対するわけ』(2011年11月/創史社)、『原発のウソ』(2012年12月/扶桑社新書)、『100年後の人々へ』(2014年2月/集英社新書)ほか多数。

「2019年 『フクシマ事故と東京オリンピック【7ヵ国語対応】 The disaster in Fukushima and the 2020 Tokyo Olympics』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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