みちくさ道中

著者 :
  • 平凡社
4.19
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582835922

作品紹介・あらすじ

人生、思い通りにいかないところにドラマがある。迷ったり、立ち止まったり、より道したり。まっすぐ働く姿をみつめ、ひっそり暮らす日々の泡をすくい取る、直木賞作家の初エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 時代小説家にふさわしい小気味よく潔い文章。
    飾ることなくおごることなく端正な文章がスッと心に入り込み、時にはユーモアで笑わせ、時にはじっと考えさせられる。
    私自身、彼女の作品は一つしか読んだことがないが、このエッセイを読むだけですでに虜になってしまった。

    このエッセイの中で木内さんは作品と自分自身は全く別ものであると繰り返すが、それでもなお彼女の人柄の魅力が作品に反映されていると思わざるを得ない。
    一言でいえば“粋”だろうか。
    飾らない正直で無理をしない姿勢がかっこいいのだ。

    木内さんは、人生は風任せ、道草の連続だと言う。
    作家になる野望も持たず、人生の目標も掲げてこなかったと。
    これだけ聞くと努力もせずに成功をした人のように感じるが、いやいやとんでもない。
    努力の人だと思う。
    作家になる意志はなかったと言うが、なるべくしてなった人だと思う。

    それにしても、“萩の月”にまつわるエピソードはたまらなくおかしかった。
    一人大爆笑。
    これを読めただけでもこの本を読んだ価値はあった。
    是非。

    • vilureefさん
      nejidonさん、こんにちは!

      時代小説好きなんですね♪
      私はほとんど読んだことがありません(^_^;)
      だからこのエッセイ集でも歴史上...
      nejidonさん、こんにちは!

      時代小説好きなんですね♪
      私はほとんど読んだことがありません(^_^;)
      だからこのエッセイ集でも歴史上の人物や時代小説家について書かれていることも、ふーん、そうなんだ~くらいで(笑)

      そういえばそうですね、これだけ絶賛しつつ☆4つ・・・。
      私の☆5つの評価は、読後にどれだけ余韻が残るかが鍵ですかね。
      本の世界に入り込んでしまって帰ってこれないそんな状態の時に☆5つにしています(^_-)-☆

      木内さん、名前だけじゃ女性だなんて思いませんよね。最近、作家の名前も色々で性別がわからないことが多いですよね(^_^;)
      2013/03/23
    • 九月猫さん
      vilureefさん、こんにちは☆

      >“萩の月”にまつわるエピソード
      の「萩の月」って、あの仙台銘菓の萩の月のことでしょうか?
      こ...
      vilureefさん、こんにちは☆

      >“萩の月”にまつわるエピソード
      の「萩の月」って、あの仙台銘菓の萩の月のことでしょうか?
      このお菓子、大好きなのでつい反応してしまいました(^m^)
      「大爆笑」エピソードだからお菓子とは違うのかしら??
      ああ、興味津々です!

      上でnejidonさんも書いていらっしゃいますが、
      ブクログでいろんなレビューを読ませていただいていると、
      読みたい本が増えてたいへーん!でもやっぱり幸せ~♪です(*´∇`*)
      2013/03/23
    • vilureefさん
      九月猫さん、こんばんは♪

      そうです!あの「萩の月」です!!
      ここで語ってしまうとネタばれになってしまうので、是非九月猫さんにも読んでほしい...
      九月猫さん、こんばんは♪

      そうです!あの「萩の月」です!!
      ここで語ってしまうとネタばれになってしまうので、是非九月猫さんにも読んでほしいです(^_-)-☆

      ほんとうですよね~、ブクログを始めてからあれもこれもとある種の強迫観念のように本に追われる毎日です(^_^;)
      なかば中毒ですよね、ふふふ。
      2013/03/23
  • フォローさせていただいている方のレビューで、萩の月で大爆笑なさったという一文を読み、気になって仕方がなかった本書。
    萩の月、大好き~♪しかしなぜに爆笑??

    謎を解くべくいざ読まん、と勇んで開いた一ページ目。
    ご本人の言葉にもあるように「やる気のない書き出し」で少々不安に。

    ところが、めくった次のページ。
    豪儀な将来の夢(目くらまし)にくすっと笑い、太宰治の当て台詞「俺がそんなに?井伏じゃなくて?」にぷははっと笑い。
    続く妄想大全開には身に覚えがあるものの、笑いながらなんでやねんと突っ込む余裕がまだあったのに、「あげる」の不本意なイカで涙が出るほど大笑い!
    やっと笑いが治まって目にした次の文が、件の「萩の月」。
    いやー、まさかイカと萩の月がコンボとは・・・!
    辿り着いた体育会系らしい結論も、もうなにがなんだかわかったようなわからんような、でまたまた大笑い。
    ・・・噴き出したコーヒー返してください。

    「寂しさの考察」という稿をはじめ、いろんなところに何度も出てくる「寂しさ・孤独」「己の考えていることが誰にも伝わらない」という言葉。
    見るだけではマイナスな印象を受けそうだけれど、けしてそういうふうに書かれているわけではない。
    離れていても繋がっている、そういう存在があればひとりでいても寂しくない。
    言葉はたやすく通じないけれど、発されなかった言葉もなにがしかの力を持ち、その人のたたずまいとなり周囲になにか伝えるのではないか。
    落ち着いた目線で自分と周りを冷静に見つめている文章の底には、大切だと思っている人たちへの揺らがない信頼があるように思う。

    “「孤独」がすなわち「寂しい」とは限らない。”
    寂しがりやの孤独好きのわたしには共感できる言葉がたくさんあり、読んでよかった一冊。

    • 九月猫さん
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      こちらこそ、コメントとたくさんの「いいね」を
      ありがとうございます!

      屋台でお酒、いいですね~!...
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      こちらこそ、コメントとたくさんの「いいね」を
      ありがとうございます!

      屋台でお酒、いいですね~!
      わたしも一人酒派ですが、寝オチするので家呑みオンリーです(笑)
      屋台、行ったことないので憧れちゃいます♪

      円軌道の外さんも「寂しがり屋の孤独好き」さんですか。
      お仲間ですね(*´∇`*)
      読書が好きな人はそういう傾向が強いのかも??

      そうなんですよね、「孤独」だから不幸とも
      限らないんですよね・・・。
      「孤独」を覚えてはじめて、外との繋がりに気付く事もありますし。
      どんなに仲良くて好きな人でも、始終一緒にいると息が詰まることもありますし。
      独りのときって、自分に向き合って自分のことを考える時間でもありますし。
      (自分のことを考える時間って大切だと思うんです)

      そう考えると「孤独」って「贅沢」な時間でもあるのかもしれません。

      とか、えらそうなこと言ってもわたしの場合、ただ単に
      「本読んでるときは放っておいてよ」ということに過ぎませんが(汗)
      2013/05/15
    • 円軌道の外さん

      屋台いいですよ(^O^)

      最近はオシャレな屋台も多いし
      焼き鳥やおでんやラーメンや
      目の前でさばいてくれて
      新鮮な刺身が食べ...

      屋台いいですよ(^O^)

      最近はオシャレな屋台も多いし
      焼き鳥やおでんやラーメンや
      目の前でさばいてくれて
      新鮮な刺身が食べられる居酒屋風なところもあるし、
      女性だけのお客さんも沢山います。


      風情のある店で呑む日本酒も美味いけど、
      知らない人と風に吹かれて
      壮大な宇宙の話なんてしながら呑む
      お酒がまた格別なんですよ♪
      (大人で良かったって思う瞬間です笑)


      また、一杯やった帰り道の
      上気した頬に当たる夜風が
      今の季節は心地いいし(^^)

      星や月を見上げながら
      小さな声で
      好きな歌を口ずさんで帰る家までの時間も
      孤独だけど
      贅沢だなってホンマ思います。


      自分が好きな小説で
      吉田篤弘の『空ばかり見ていた』という
      連作短編集があるんですけど、

      その中の一編に
      「星はみな流れてしまった」というタイトルで
      不思議な野良猫のホクトと
      屋台を営む夫婦の話があるんです。

      コレを読むと
      いても立ってもいられなくなるくらい
      無性に屋台に行きたくなりますよ(笑)

      スゴくロマンチックな連作短編集なので
      オススメです(^_^)v

      2013/05/29
    • 九月猫さん
      円軌道の外さん♪

      屋台、楽しそうですねぇ(* ̄∇ ̄*)
      寝オチするので、お外飲みはとんとご無沙汰ですが、
      ちょっとふらりと出かけて...
      円軌道の外さん♪

      屋台、楽しそうですねぇ(* ̄∇ ̄*)
      寝オチするので、お外飲みはとんとご無沙汰ですが、
      ちょっとふらりと出かけてみたくなりました。
      ・・・でもうちの町、屋台ってどこにあるのかしら(^^;)
      最近は流行りのバルばかりできてます。

      「星はみな流れてしまった」
      不思議な野良猫のホクト、気になります!
      吉田篤弘さんの『空ばかり見ていた』に収録されているのですね。
      (メモメモ φ(・ω・ ))
      連作短編集は大好きなので、ぜひ読んでみたいと思います♪
      2013/05/30
  • 今年1月20日の日経新聞の文化欄掲載の木内さんのエッセイ『目前心後』を読み、時折読み返している。

    本当に心に沁みる美しい文章。
    言語化するのが難しい心の機微が美しい日本語で綴られている。時代小説は何冊か既読ですっかりファンになったが、エッセイも実に味わい深い。

    存じ上げなかったが日経新聞へのエッセイ掲載は以前からあったようで、木内さんが直木賞受賞された2011年ごろの作品を1冊にまとめたものを手に取った。初版2012年。

    木内さんが紡ぐ日本語はなぜにこんなに美しいのだろう。

    日頃の生活でなかなか掬い取ることが難しいちっちゃなもやもや、迷い、落としどころが見つからない違和感や怒りが、丁寧に切り取られ、言葉で光を与えられて際立ち、こちらの心に沁みてくる。

    しかし木内さんの言葉で呈されるものは過剰な価値や意味付けを排し、決して押し付けがましくなく、そっと間の前に置いてくれるのだ。心地よい。

    ネットの普及で世界中から、時空を超えて過去も未来からも、情報が寄せられる私たちの日常。
    何が正しくて、何が間違いなのか。
    人とはどう生きる生き物なのか。
    人生とは?
    など自分自身と対話し、掘り下げる間もなく、溢れかえる情報に翻弄され、日々が条件反射的生活。脊髄反射ともいえるかな。

    私はどうありたいのか。何を選ぶのか。何を手放すのか。どこへ向かうのか。
    決して自分の世界のなかに閉じこもるのではなく、大きな時間の軸や自然環境、人間社会のなかで生きている、生かされているという相対化を図る間もなく、忙殺されていることに気づく。
    何でも手に入り、頑張れば夢がかない、情報や努力は裏切らないと信じていても、現実は厳しい。


    本文86頁より

    蛇口をひねれば水が出て、冷蔵庫には常に冷えた飲み物があり、ガスや電気のおかげで24時間快適に過ごせる。そういう中にあっていつしか人は、たいていのことは思い通りになるものだと勘違いをしてしまったのかもしれない。だからほんのささいな挫折でも、驚いて立ち尽くしてしまう。どうして思った通りにいかなかったのかと、理不尽ばかりが先に立ってしまうのだ。それは案外、不幸なことかもしれない。自分を取り巻く大きな世界の存在を知ることもなく、小さな箱にはの中にとどまってしまうからだ。

    どんな仕事も、どんな人生もそもそもがそう思い通りにいくものではないのだ。絶対という安心も世の中にはない。それを知って物事に臨める人は、きっと強い。人事を尽くして天命を待つ、というけれど、そのときどきでいる限りのことをして、祈る気持ちで実りを待つというのはとても自然なことではなかろうか。そしてこのスリリングでドラマチックな日々こそが、人の歩みを豊穣に彩っていくような気がする。

    以上抜粋。

    図書館で借りた1冊がとてもよくて、kindleで電子版を購入。私のお守りになる1冊。旅行などにはぴったりで持っていこう。

  • まず思ったのはなんて端正な文章だろう、と。
    今、エッセイでこんな整った文章書く人っていないんじゃないかとか思ったくらい。知らないで読んだら、ずっと年配の人だろうと考えたかもしれないけど、1967年生まれとのこと。
    書かれている内容も、すごくまっすぐですがすがしく、なんというか、「凛」としている感じ。媒体によって、硬軟あるけれど、ちょっと軽めに書かれた自分の失敗談とか、こまごました話もすごくいい。ユーモアがあって、ふっと笑える感じで、心がなごむ。


    どうでもいいけれども、木内さんはわたしが通った高校の後輩にあたるということがわかって、ひとりで勝手に自慢に思っている。エッセイにも出てくるソフトボール部の雰囲気も知ってるし、ああ、あのソフト部にいた人ならこういうしっかりしたすてきな人だろうなと思ったり。

  • あとがきで『作家としての木内昇というのは人格ではなく屋号である。ひとつひとつ仕事を積み重ねていった先に、この屋号が「あそこのものだったら大丈夫」という合図になればうれしい。』がとても良い。信頼して読んでます。

  • 『運命に翻弄される、とはよく言われるが、私たちは運命を勝手に、しかも自分に都合よく創作する力を持っているのではないか。偶然誰かに再会して運命を感じるその裏で、あまりピンと来ない人と五回も六回もすれ違っている可能性もある』ー『創作される運命』

    人は他人に対して、首尾一貫していることを求めたがる。作品と作品を産み出す人との間にも。 かつて深夜放送のパーソナリティーをしていた中島みゆきを思い出す。繊細な言葉、練りに練られ紡ぎ出された言葉。そんなものはなんでもないと言わんばかりのあっけらかんとしたおしゃべり。震えるような哀しみや、挫けそうになる心を奮い起たせる力強さを表現する、あの歌声とは似ても似つかぬような、奇妙きてれつな声。それを面白がって受け入れる者もいれば、あれは別人だと認めない者もいた。それと似た戸惑いめいたものを、木内昇のエッセイを読む自分に発見する。

    その戸惑いを越えた先に待っているもの、それは作品から想像していた通りの価値観、いや、作品を読むうちに自然と響いてしまうものとよく似た個人と歴史の関係性についての考え方。木内昇が、直接的に語り掛ける言葉の選び方、作品では触れることのないユーモアの精神。そんなことは小さなことに過ぎなくて、やはりこの歴史観に自分が惹かれていたことがよく分かる。

    『ありきたりの風景やささやかな暮らしには、実はおもしろいものが山と含まれているのだ。歴史的事象に直接かかわらずとも、私たちは日々歴史を紡いでいるのだと、改めて知らされるような気さえする』ー『今和次郎ー人々の営みへのまなざし』

    大きなうねりの中で、一個人の生はしばしば矮小化される。しかし矮小化する側の理屈で必ずしも歴史が動く訳でもなく、物事を動かしているのはやはり個人。一つひとつのことを伝えて行くのも個人。名を残した人たちだけで歴史が成り立つ訳ではない。教科書的な歴史観に対峙する木内昇が、竹を割ったような性格の持ち主で、歌わない時の中島みゆきのようであるのは、案外必然的なことなのかも知れない。

  • ただのエッセイなのに、感動的エピソードが出てくるわけでもないのに、涙が出てしまった。

    最後の方に、「木内さんは自分語りをあまりしないと言われる」というようなことが書かれていたが、私にはこのエッセイから木内さんの内面がビシビシ伝わってきた。特に最後の章。

    私は物事を頭の中でこねくりまわして先の先まで考えてしまう性質で、「自分はちゃんと考えてる!」という自負がある。と同時に、自分の考えの甘さも痛いほど感じている。
    そのせいか、自己啓発本とか、主義主張がドンと書かれた文章を読むのはすごく嫌だ。たぶん凝り固まったプライドがあって痛いとこ疲れるのが怖いんだと思う。

    でもこの作品は(もちろん説教臭い内容ではないけど)素直に読めて、自然に心動かされた。それって何でだろう?と考えたのだけど、たぶん木内さんの小説を何冊も読んで、信頼が出来上がってたからかな。小説読んだだけなんだけど、木内昇さんという人をすごく信頼している気がする。

    なんか自分の話ばかりになってしまったけど、改めて、ずっと追いかけたい作家さんだと思った。

  • 今日から私の人生の指南書にしたい!それくらい、まっすぐ響いてくるエッセイだった。
    いかにもわかったようなエラそうなことを書くでもどんな感動のエピソードがつづられているわけでもない、どちらかというと、力の抜けた、笑いを誘うくらいのトーンに終始しているのに、読んでいる途中で3回もじーんと泣けてしまった。なぜだ?自分でも不思議なくらい。

    彼女の小気味よい文章もいい。
    こんな風に肩ひじ張らず、身の丈に合った生き方を、それと意識しないでさらっとやっていけたら、とうらやましくもなった。

    自分で作ったそっけないほどのお弁当が恥ずかしくて、窓際に座って外を見ながらかきこむ男子高校生を「かっこいい」と評してしまう木内さんが素敵。

  • 沢山の事を経験した上で発言される、優しさのある言葉。そうでない言葉はいくら私でも分かる(つもりだ)。

    他人に媚びない姿勢で交わされる、心地よい議論。
    そういう人と仕事ができる幸せな気持ちを思い起こさせる。

    茶色の縁がはっきりした眼鏡と、ひとつに結えた髪、タイトなベージュのニットとツィードパンツに手入れされた革の靴。
    私が歳を重ねても到底なれそうもない、芯のあるあの人に重なる。

  • なんで、木内昇の小説が好きなんだろう、小説の主人公が愛おしくなるのだろう、と思ってきましたがこのエッセーを読んで、わかりました。主人公たちは木内昇という作家そのものであり、それぞれの小説は作家の「質(たち)」が時代と擦れ合う「運命」を描いているからなのです。そして、自分が木内昇という作家の「質(たち)」に共感と尊敬を感じていることをはっきり自覚しました。不器用で、正直で、頑固で、シンプルであることを大切にしている、そんな変えようのない生き方。ちょっと賢く思われたかったり、難しいことをうまく裁こうとしたりしている自分が恥ずかしくなるような原則…いや原則というような大袈裟なものでなく、性向みたいなもの。「万波を駆ける」の田辺太一、「球道恋々」の宮本銀平、「笑い三年、泣き三月」の善三に並んで、木内昇本人も好きなキャラクターになりました。「ドカベン」「キャプテン」が大好きで、好きな野球選手のバッティングホームを真似ている小学生の女の子、幼稚園から大学まで「叩きつけるバッティングがうまい」しか褒められたことのない女性、彼女の創り出す主人公、これからも追っかけていきます。

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著者プロフィール

1967年生まれ。出版社勤務を経て、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。08年『茗荷谷の猫』が話題となり、09年回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、11年『漂砂のうたう』で直木賞、14年『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。他の小説作品に『浮世女房洒落日記』『笑い三年、泣き三月。』『ある男』『よこまち余話』、エッセイに『みちくさ道中』などがある。

「2019年 『光炎の人 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木内昇の作品

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