何かのためではない、特別なこと

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 69
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582837179

感想・レビュー・書評

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  • ★★★2019年4月★★★


    「何かのためでない」というのがこの本を読むうえで大切なキーワードだと思う。今の時代は何をするのにも、目的がないといけないような風潮があるような気がする。
    例えば、本を読むのは役に立つか。
    学ぶことに意味があるか・・・・みたいな何時で
    でも、そうではなくて「何かのためでない」けど「特別なこと」があると筆者は言う。


    効率や経済成長ばかりを追い求める現代に一石を投じる、読み応えのある本だった。


    特に印象に残ったのは、還暦を迎えたおじさん達で目的もなく街歩きをする描写。「近くのことは、知っているようで何も知らない」と気づく。大田区の町工場のあった地域を歩く。そういう街歩き。僕ももっと身近なところに目を向けてみたいと思った。

  • 哲学

  • 崇高な精神と、下卑た根性が同居している、素晴らしきかな、人間。

  • 奄美の「唄者」の友達がいる
    日本全国を回ることがある

    以前寄せてもらったところに
    再び呼んでもらって
    唄うこともよくあるらしい

    その土地で生まれ
    その土地で採れたものを食べ
    その土地に暮らしてきた
    そんな人たちと語らうことが
    楽しみであるという

    どこに行っても
    賢者がいるという
    その土地に根を下ろし
    その土地に暮らす視点から
    世の中の動きを見ている
    そして 考えている
    そして 読んでいる

    きっと
    この一冊は
    その賢者とその周りの友に
    読まれている一冊だと思う

  • 文壇高円寺

  • 平川さんの最近の本を立て続けに読んでるので、同じことが何度も書いてあるけれども、それでも今読みたくなる内容。

  • よかったです!

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著者プロフィール

1950年、東京・蒲田生まれ。文筆家、「隣町珈琲」店主。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』『21世紀の楕円幻想論』、『移行期的混乱』、『俺に似たひと』、『株式会社の世界史』、『共有地をつくる』『「答えは出さない」という見識』他多数。

「2024年 『ひとが詩人になるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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