- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582841718
作品紹介・あらすじ
歌手、俳優をはじめ政治家、教師に至るまで、声を使うさまざまな職業の人々の治療に長年携わってきた専門医が、のどのサイエンスを豊富なエピソードとともに解説。そして、声帯に負担をかける日本語の特殊性を指摘し、いままで日本ではほとんど考えられてこなかった、幼児からの日本語の発声・発語教育の必要性を提言する。さらに、ペーター・ホフマン、エディタ・グルベローヴァ、キャスリーン・バトルなど、数多くの有名歌手たちののどを治療した、楽しくも苦闘の日々を綴る。
感想・レビュー・書評
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「言葉に関して記述があるかな〜」と期待して手に取ったんだけど、話題は音楽が中心だったのでちょっとがっかりでした。音楽が好きな人や音楽を志してる人にはいいかも。<br><br>内容は、日本語には母音が多い(子音を発音するときも必ず母音がセットになっている)ため声帯にかかる負担が大きいんだそうで、声のつくりかたを幼少時代から系統的に教育する必要があると力説されています。でも本が出た当時は発声・呼吸・姿勢の関連がまだまだ理解されてなかったそうで孤軍奮闘という印象。<br><br>それから、<B>日本の歌唱法を学ぶ人たちが「声づくり」の前に、というよりそれを省いて「歌づくり」に走りすぎている</B>という話にはちょっと驚いてしまいました。以前、剣道を習ってる人から、「呼吸が基本だから腹式呼吸から練習する」という話を聞いたことがあるんですけど、そういったことが音楽ではあまり重要視されてなかったなんて不思議な気がします。剣道よりよほど呼吸を使いそうなのに。<br><br>こんな感じなので、言葉に関してほとんど触れられていないのはしかたないのかもしれません。手が回らなかったのかな(涙)<br><br>でも、おもしろそうな分野なので、関連本があったらまた探して読んでみようと思います。
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