牧野植物図鑑の謎 (平凡社新書 (017))

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著者 : 俵浩三
  • 平凡社 (1999年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582850178

牧野植物図鑑の謎 (平凡社新書 (017))の感想・レビュー・書評

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  • 植物の本ではない。あまりにも有名な牧野日本植物図鑑の裏に、ライバルがいた、という話。
    牧野富太郎は「一方でズボラと見える時は必ず一方で精励して持ち前の凝り性を発揮して居る」という、なんだか嬉しくなるような性格の持ち主で、それ故大学でも次々ぶつかっていく。一方のライバル、村越三千男は、残された資料は少ないものの、当初既に植物の権威であった牧野に仕事を頼みながら、やがて離反していく。破天荒でありながらメジャーになった牧野と、無名ながらもその実績は牧野を脅かした村越。後世の名声のほとんどは牧野のものになる。しかし、「牧野日本植物図鑑」と名乗ることになった背景には村越の存在があるはずだと著者はいう。当たり前だと思っていた「一番」の影にあった別の「一番」を知る興奮、好奇心。ニコラ・テスラのことを始めて知った時のような、知らなかったことの愉しさ。

  • 日本の植物学の父とされる牧野富太郎の植物図鑑と、それとほぼ同時に発行されたとある植物図鑑にまつわる謎を明治時代のレアな文献までたどって解き明かした、ある意味歴史ミステリー。

    今となっては無名の植物図鑑作者にスポットライトを当てつつ、牧野博士の人柄にも迫る。

    よくここまで調べたな、と。

  • 「自負心」というものについて、考える。牧野富太郎の、植物学に対する並々ならぬ自負心。それが、村越三千男というライバルによって、よいもの、唯一のものへの強いこだわりになったのであれば、植物学の普及において、村越氏の仕事が忘れられていることは残念。エジソンとテスラ?

  • 生誕150周年だったので。

  • 牧野富太郎の厳格で、ずぼらという「破調の美」
    という人間性をうまく描き切れていないが、
    しかし、その歴史的な流れを詳しく書いてあり、
    おもしろい。

    1862年 5月22日 に 牧野富太郎がうまれたが・・・
    その前日・・・・
    5月21日(文久2年4月23日) - 寺田屋事件があった。
    坂本竜馬 26歳のとき。
    そういう 時代の人であることに 驚く。

    牧野富太郎の影の存在としての村越三千男。
    村越は、つねに時代感覚にすぐれた
    編集者だったのかもしれない。

    そういう意味では、牧野は、
    つねに植物の「泰斗」たろうとした。
    何か、とてもおもしろいものを感じました。

    牧野富太郎は 日本の植物学の基礎をつくったことは
    間違いないといえる。
    しかし、今はほとんど忘れられている 村越三千男 という存在を
    うきぼりにしたことがこの本の優れたところだろう。

    牧野富太郎の編集能力と村越三千男の編集能力は
    時代を捉えるのは あきらかに 村越三千男にあったのだろう。
    牧野富太郎は ある意味では 不器用な世の中の生き方をした。
    が 結果として 後世に 評価された。

  • 1-6 生命科学

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    [ 参考となる書評 ]

  • 浦野所有

    かの有名な『牧野植物図鑑』には、発刊当時、強力なライバルが存在しました。その相手である図鑑づくりの名手・村越三千男と、牧野富太郎の生涯を追いながら、「牧野が現代の『図鑑』のひな形をつくった」という伝説の真相を探ります。牧野富太郎の破天荒な生きざまも紹介されているので、植物好きでなくても、読み物として楽しめる1冊です。

  • 171夜

  • 松岡正剛「千夜千冊」第171夜

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