幸福論: フランス式人生の楽しみ方 (平凡社新書 95)

著者 : 斎藤一郎

• 平凡社 (2001年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[morinokazedayoriさんの感想 · 2015年8月5日]

　幸福とはどこにあるのか。
　家族・恋・友情・仕事・節制・享楽・芸術への没頭…。

　フランス映画、オペラ、文学をふんだんに引き合いに出し、日本人の幸福論とも比較しながら、フランス人が何に幸福を見出していくのかを紐解いていく。何に幸福を求めるかは、個人個人の価値観のみならず、生まれ育った環境にも大きく左右されるのだなと納得。

著者プロフィール

1933年、大連に生まれる。東大仏文科卒、同修士。埼玉大助教授、東京芸大教授、同音楽学部長、同名誉教授。瑞宝中綬章。主な著書に、『幸福論――フランス式人生の楽しみ方』（平凡社新書、2001年）、主な訳書に、『ゴンクールノ日記』（編訳、岩波書店、1995年、第四回日仏翻訳賞受賞／上・下巻、岩波文庫、2010年）などがある。

「2021年 『ゴンクール兄弟とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」