日本の森はなぜ危機なのか: 環境と経済の新林業レポート (平凡社新書 133)
- 平凡社 (2002年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582851335
感想・レビュー・書評
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どうして日本の林業が衰退してしまうのか、わかりやすくまとめてあり、勉強になる。
国産資材は高価だと思い込んでたけど、実際はそうじゃなく、システムさえ再構築されれば、国材をコストをかけずに国材を使えるのだ。そして林業の衰退が日本の森林を荒らしてるという意味がわかった。 -
この方のブログをたまに覗いてます。
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[ 内容 ]
伐って儲けて、育てて守る―。
日本の森を元気にするために今、新たな林業が模索されている。
育林、加工、流通の見直しから、都市と山村の新たなネットワークまで、ユニークな森づくりの試みに迫る。
森を救うのは、人である!目からウロコの新・林業論。
[ 目次 ]
はじめに―森林と林家のためにできること
第1部 森林危機の本当の姿(森林危機には二種類ある
木を売らなかった林業 ほか)
第2部 林業を環境産業に変える(間伐しなくても森は育つ
植えなくても木は生える ほか)
第3部 日本が変われば森も変わる(山村ファンをつくるシステム
長期伐採権制度で森林経営を ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
amazonで買う。
林業を調べるため。 -
「間伐などの手入れがされず森が危機に瀕している」というのは有名な話。この本ではさらに一歩踏み込んで、斬新な提案がなされている。
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「森林ボランティアは森を救えない」というのが印象に残りました。
森林保護に関心があるのはいいこと。でもボランティアでやる程度じゃ、森は変わらない…
それならば、人の使い方を工夫すればいいと思う。好き勝手来るのを受け入れるんじゃなくて、草刈り十字軍のように人を集めて、みんなでやり遂げようとする。できるところまで楽しみでやるんじゃなくて、やるからにはやりきる。そういう姿勢で。
後ろのほうに書いてあった、ボランティアじゃなくて経済的な面から都市の人が森林を守るというのは、今まで考えたことのない発想でした。
紙から木が作れると知ってびっくりしました。
でも、古紙を木材にするだけのリグニンを作るためには、きっとたくさんの木材が必要になる。
捨てられて利用されていない木材で賄い切れるのかな、と疑問に思いました。